「こんにちは」

「はいこんにちは」

「あの赤いくるまって、いつもこの駅にいるんですかね」

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「さあーーわからんけど、だいたいおんがね」

―――ここは島根県雲南市加茂町、木次線 加茂中駅。

駅前の草をむしるおばあちゃんに、気になる車両の存在を聞いてみた。

木次線は、島根県松江市の宍道駅を起点に、広島県庄原市の備後落合駅まで81.9km、急カーブと急勾配が続く中国地方随一の山岳ローカル線。

その加茂中駅は、木次駅から2つ目の駅で、列車交換ができる駅。駅舎側に1線、保線車両などがとまれる留置線があり、ここにいた車両が気になった。

それがこれ↓↓↓

遠くからみると、列車や駅舎の影にかくれて潜むザリガニのような風格。

これ、新潟トランシス製のおそらくMCR600なる軌道モータカーロータリー。

これまでDE15形ディーゼル機関車などが担ってきたラッセル(除雪)作業を、いまこの軌道モータカーが受け継いでいるという。

夏場はあまり仕事がないみたいで、ここ加茂中駅にとまっている姿をよくみかけるとか。

―――冒頭、話しかけたおばあちゃん(画像↑↑↑)に、「駅前でゆっくりできる食堂とかってありますか?」と聞くと、「あったかなー。まっすぐ行ってね、川の手前の道に何軒かあるに」ということで、歩いてみた。

次の列車まで、あと1時間あるから、いろいろ歩いて探してみるか。パンと果物を買って、赤川の河川敷で座って過ごすのもいいかも。

◆島根の時間 まとめ
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