「夏みそ汁」を体験する料理教室に行って実感! 夏バテ・熱中症対策には 冷た~いおみそ汁 がおすすめ!
2022年、ことしの夏はとにかく暑い!
日本各地で熱中症警戒アラートが発令され、猛暑日や熱帯夜が続いている。
さらに、3年にわたり長期化するコロナ禍で運動不足による体力不安が増しているなか、体力が落ちていることを実感している人もいるかも。
体力が低下して疲れやすい体に迫りくる酷暑、熱中症や夏バテを乗り切るためには“対策”が必要だ。
これらを「食」を通して解決するために、医師・管理栄養士は「みそ汁」がおすすめと太鼓判を押している。
暑い日に身体をクールダウンするにはとくに冷たいみそ汁がいいみたい。
ってことで、味噌の最新情報をここで紹介!
コロナ禍により“夏バテ”の懸念が増しているという結果が明らかに
ミソドが2022年5月に実施した調査では、2年にわたるコロナ禍で「体力低下」「体重増加」など体調の変化や、今夏を乗り切ることへの体力不安、コロナ禍以前よりも暑さで疲れやすくなったという人が多くいることが明らかになった。
「コロナ禍で体力低下を実感しているか」という質問には、4人に1人が「あてはまる」と答え、「ややあてはまる」と回答した人と合わせると、6割以上の人が体力低下を実感していることが分かった。
さらに、4月や5月の時点で暑さによる疲労を感じた人は、「あてはまる」「ややあてはまる」を合わせ54%と全体の半数を超えた。
「その傾向がコロナ禍(2020年より)前と比較してどうか」という質問には、4割以上の人が「コロナ禍前と比べ暑さで疲労を感じやすい」と回答していることから、3年にわたる自粛生活によって暑さに弱く疲れやすい体になっていることが分かる。
また、「ご自身の体力で、今年の猛暑を乗り切ること」について聞いたところ、「とても不安を感じている」「やや不安を感じている」と回答した人が、全体の6割以上を占めた。
多くの人が体力低下を実感し、春の時点でこれまで以上の疲労感を感じているところをみると、今年の夏はより一層の暑さ対策や夏バテ・熱中症対策が必須であるといえる。
熱中症・脱水症の専門医である谷口氏や、管理栄養士北嶋氏は、「みそ汁」を積極的に食事に取り入れることを推奨している。
医師・管理栄養士がこの夏に薦めるのは冷たい「夏みそ汁」!
ではなぜ、みそ汁が「夏バテ」や「体重増加」の対策にみそ汁がおすすめなのか?
◆熱中症・脱水症専門医の谷口氏が解説!夏バテ/熱中症対策になる「みそ汁」の機能とは?
夏バテには「スタミナ/栄養不足」「発汗による脱水」「睡眠不足」「自律神経の乱れ」など様々な要因がある。みそ汁は様々な具材を入れられることで、たんぱく質をはじめ豊富な栄養素をいっぺんに摂取できるほか、食事を通じて適度な塩分と水を摂れ、脱水の予防にも適しているのだ。
「特に冷やしたみそ汁は暑い日にも食べやすく火照った体をクールダウンしてくれますし、発汗で失われた水と塩分、カリウムを同時に適度に補給することができたり、大豆に含まれるビタミンB1がエネルギー代謝を促しバテにくい身体づくりをサポートしてくれるので、夏の時期には積極的にいただきたい食べ物ですね」と谷口氏は話す。
谷口英喜(済生会横浜市東部病院 患者支援センター長/栄養部部長)
脱水症・熱中症の専門家。「教えて!『かくれ脱水』委員会」副委員長も務める。著書「熱中症・脱水症に役立つ 経口補水療法ハンドブック改訂版」「イラストでやさしく解説!「脱水症」と「経口補水液」のすべてがわかる本」など多数。
◆管理栄養士の北嶋氏が解説!「夏バテ」の原因とみそ汁の予防効果
まず、夏バテの原因はおもに4つ。みそ汁はこれら、それぞれの予防に効果を期待できるとのことだ。管理栄養士の北嶋佳奈氏は、こう説明する。
スタミナ栄養不足―――さまざまな具材から栄養摂取ができる
味噌は麹由来の酵素で大豆や米等の原料が分解されているため消化吸収がよいうえ、みそ汁の場合は、様々な具材の栄養素も一緒に摂れ、夏バテ予防の効果を期待できます。
発汗による脱水―――適度な塩分と水が含まれている
発汗によって失われるミネラルや代謝によって失われるビタミンを摂取することで夏バテの原因にもなりうる脱水症状を予防する効果が期待できます。みそ汁として摂取することで、味噌&具材から水とミネラル、ビタミンを同時に余すことなく摂取できるのでおススメです。
睡眠不足―――良眠を促進する
良質な睡眠にはメラトニンという神経伝達物質を夜しっかりと分泌させることが大切です。メラトニンの素になるセロトニンはほとんどが腸内で作られるため、腸内環境を整えてくれるみそ汁は睡眠の質を良くする効果が期待できます。さらに味噌など大豆食品にはセロトニンの素となるトリプトファンが多く含まれているので、みそ汁は「快眠」のためにも積極的に摂りたい食べ物です。
自律神経の乱れ―――腸内環境の改善してくれる
自律神経系が乱れると、腸の働きが鈍くなり腸内環境悪化の悪循環が生まれ、夏バテの原因になりえます。味噌に含まれている善玉菌や、具材に含まれる食物繊維の働きで腸内環境を整えましょう。特に夏は室内外の温度差が大きいことで、より自律神経が乱れやすいので注意が必要です。
北嶋佳奈(管理栄養士・フードコーディネーター・株式会社Sunny and代表取締役)
料理本出版、レシピ・メニュー開発、コラム執筆、イベント・各種メディア出演など幅広く活躍中。
問題になっているのは体力低下だけではない。「コロナ禍での体重増加」について聞いたところ、全体の半数近い43.5%の人が2年にわたるコロナ禍で体重が増加していることが分かった。
ちなみに「夏」を「代謝がよくなりそう」「太りにくそう」な季節ととらえている人が7割いることも分かった。暑い→汗をかく→痩せる、とイメージしがちだが、実は夏こそ基礎代謝が低下し太りやすい季節で、多くの方が実態を誤解していることが判明している。
北嶋氏は、みそ汁はダイエット効果も期待できるまさにマルチ・ヘルシーフードだと語る。
北嶋氏:「そもそも夏は体温と外気の温度差が少ないことや、運動を敬遠し筋肉量が減ることで基礎代謝が低下し、むくみや寝不足の発生も相まって太りやすい季節なんです。そんな夏だからこそ、みそ汁がおすすめ。発酵食品である味噌の機能と具材の食物繊維のW効果で、太りにくく痩せやすい体質に整えましょう。」
医師、管理栄養士が「夏バテ」「ダイエット」対策にみそ汁をおススメしている理由を理解したところで、「夏みそ汁」の料理教室が開催されると聞き、早速冷たいみそ汁を体験しに行った。
参加者は熱心にメモを取りながら作り方を教わりつつ、いざ調理が始まると和気あいあいとしてとても楽しい雰囲気だった。
当日は子どもたちも参加。一生懸命調理する姿がかわいらしい。
夏バテ・ダイエットになぜおみそ汁がおススメなのか専門家の解説付きでとても勉強になった。
老舗味噌専門店、佐野味噌の佐野さんからこだわりのお味噌の解説もしてもらえた。冷たいおみそ汁には甘めの味噌がおススメだそう。
今回料理教室で紹介された6品のレシピ、どう?とっても美味しそうでしょ?
料理教室で実食し、特におすすめの「夏バテ・熱中症」「ダイエット」に優れたレシピを2つご紹介する。
夏バテ・熱中症対策に特に優れたレシピはこれだ↓↓↓
まるでガパオ!進化系ひき肉夏みそ汁
▼材料(2人分)
パプリカ(赤)1/2個
ピーマン1個
にんにく1/2
片鶏ひき肉(むね肉)80g
A オイスターソース小さじ1
A しょうゆ小さじ1
味噌大さじ1
和風顆粒だし小さじ1と1/2
氷水500ml(水400+氷4~5個)
▼作り方
1. パプリカ、ピーマンは縦に細切りにする。にんにくはみじん切りにする。
2. 耐熱ボウルに1のにんにく、鶏ひき肉を入れ、ラップをして600Wのレンジで1分30秒加熱する。鶏肉から油が多く出ているようであれば一旦キッチンペーパーなどで拭き取る。
3. 1のピーマン、パプリカ、Aを加えて混ぜ、再びラップして600Wのレンジで2分加熱する。
4. 味噌、和風顆粒だしを加えて軽く混ぜ、氷水を加えながら溶かす。
お家にナンプラーがある方は、Aの代わりに使うとより本格的になるそうだ。
ダイエット対策に特に優れたレシピはこれだ↓↓↓
味噌とトマトの運命の出会いトマトジュースとレタスの夏みそ汁
▼材料(2人分)
エリンギ1本(50~60g)
レタス大きめの葉2~3枚
味噌大さじ1
和風顆粒だし小さじ2
トマトジュース200ml
氷水300ml(水200+氷4~5個)
E.V.オリーブオイル小さじ2
▼作り方
1.エリンギは縦に薄くスライスし、さらに細長く切る。レタスは2枚重ねて、根元のほうからゆるく巻き、細切りにする。
2.耐熱ボウルに1のレタスを入れ、エリンギを上に乗せたら、ラップして600Wのレンジで2分加熱する。
3.味噌、和風顆粒だしを加えて軽く混ぜ、氷、トマトジュースを少しずつ加えながら溶かす。器に盛り、E.V.オリーブオイルをかける。
エリンギに多く含まれる食物繊維の効果によって腸内環境が改善にされ、便秘が解消される・栄養素の吸収がスムーズになることで、水分のめぐりが良くなりむくみ予防の効果が期待できるという。
今回のレシピは、人気料理研究家のジョーさん。が開発。火を使わずに簡単・時短で調理できるのが特徴。
また、便利な顆粒だしを積極的に活用している点もポイントという。
「和風顆粒だしはさっと入れるだけで、みそ汁をはじめとしたさまざまな和食メニューの味付けを、美味しく仕上げてくれる救世主です。上手く取り入れることで、手間が省け、毎日の料理を今よりも楽にしてくれますよ。僕も普段から活用しています!」とジョーさん。
ジョーさん。
レシピ本著書5冊。レシピ→調理→スタイリング→撮影を1人でワンストップで手掛ける料理研究家。材料を省く、手間を省く、作る人を楽にすることに集中し、家族と一緒に食卓に座って温かいごはんが食べられるためのレシピを提案し、多くの支持を得ている。
「熱中症・夏バテ予防」にも「ダイエット対策」にも、ぴったりな“冷た~い”「夏みそ汁」、ぜひご家庭でお試しあれ!!