豊洲―住吉間、東京メトロの有楽町線延伸 実現に向けて、ついに動き出す 都とメトロが沿線の江東区で4回の説明会【コラム】

2022.08.25

分岐線の線形は〝座いす型〟

分岐線路線図。豊洲では有楽町、池袋方向、住吉では錦糸町、押上方向に直行できる線形です(画像は東京都と東京メトロの都市計画素案説明会資料から)

東京都の説明会資料をもとに、分岐線のあれこれを報告します。ルートは図の通り。東陽町駅南側で大きく曲がり、線形はL字型というより〝座いす型〟のように見えます。途中駅は豊洲方から枝川、東陽町、千石の3駅ですが、東西線の既存駅・東陽町も含め、現時点では仮称です。

路線図では、枝川―東陽町間でJR京葉線と並走するようですが、分岐線は汐見運河の下、京葉線は地上(汐見運河を渡ったところで地下に入ります)なのでお互いに見えません。

新駅は、枝川駅が江東区枝川2丁目で、JR京葉線潮見駅に徒歩移動できそうです。同区東陽3丁目の東陽町駅は交通結節点。分岐線が開業すれば、地下鉄2線と路線バスが集結します。江東区役所が間近です。千石駅は、同区千石2丁目交差点付近に設けられます。

駅部は開削工法、駅間はシールドトンネル

開削工法(左)とシールドトンネル(右)(画像は東京都と東京メトロの都市計画素案説明会資料から)

資料では、建設方法も明らかになりました。新駅3駅部分は地上からトンネルを掘る開削工法、中間部は地中を掘り進むシールド工法を採用します。

シールドトンネルは豊洲―枝川―東陽町―千石間が直径約10メートルのトンネル内に複線の線路を敷く複線シールド、千石―住吉間は直径約7メートルのトンネル内に単線の単線シールド2本を建設します。開削工法の駅部は箱型トンネルで、幅11~19メートルです。

分岐線の縦断面図(画像は東京都と東京メトロの都市計画素案説明会資料から)
駅間部と駅図の標準横断面図(画像は東京都と東京メトロの都市計画素案説明会資料から)

最近の地下鉄としては、オーソドックスな工法でしょう。着工や完成時期の資料記載はありませんが、工期約10年とすれば、準備期間を考慮しても、2030年代半ばには分岐線が開業しそうです。

豊洲駅にホーム1面増設

豊洲駅改良計画(画像は東京都と東京メトロの都市計画素案説明会資料から)

有楽町線延伸事業では、豊洲駅改良も同時施工します。本来の豊洲駅は上下線それぞれのホーム両側に線路が敷かれる2面4線の構造です。現在は、真ん中の2本を使用停止して、2面のホームの間を渡し板でつなぎ、実質1面2線として使用します。

駅改良では渡し板をはずして本来の2面4線に戻すとともに、もう1面ホームを増設。3面4線の乗換駅として混雑を緩和します。

次ページ住吉―豊洲間は所要20分が9分に


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