豊洲―住吉間、東京メトロの有楽町線延伸 実現に向けて、ついに動き出す 都とメトロが沿線の江東区で4回の説明会【コラム】

2022.08.25

住吉―豊洲間は所要20分が9分に

分岐線が開業すれば、住吉~豊洲間が約11分短縮されるなど、様々な整備効果が得られます(画像は東京都と東京メトロの都市計画素案説明会資料から)

分岐線の整備効果を考えます。住吉で接続する半蔵門線は東武スカイツリーラインと相直するので、スカイツリーライン沿線から臨海部へのアクセスが便利になります。

現在、住吉から豊洲への移動は、都営大江戸線を経由、清澄白河と月島で2回の乗り換えが必要ですが、分岐線が完成すれば乗り換え不要、所要時間も現在の約20分からおよそ9分に半減できます。

整備効果2番目は東西線の混雑緩和。コロナで若干状況が変わっていますが、朝ラッシュ時の東西線木塲―門前仲町間は乗車率199%で、全国トップクラス。延伸線が完成すれば180%程度への混雑緩和が期待できます。

3番目がリダンダンシー(代替輸送手段)確保。豊洲エリアは都心部との移動手段が有楽町線か、ゆりかもめだけです。分岐線があれば、有楽町線の輸送トラブル時も半蔵門線や東西線で都心部に移動できます。

最後は鉄道空白地帯の解消。枝川、千石駅付近は住宅地で、近隣住民にとっては分岐線で通勤通学が便利になります。

今後は、都市計画案作成、環境影響評価書の作成、都市計画決定といった手順を踏んで工事着手になります。

スカイツリーラインと東上線を直通運転!?

最後に、鉄道ファン目線で分岐線を考えましょう。それは東武鉄道にとって長年の悲願だった、スカイツリーラインと東上線をつなぐルートの誕生です。

東武には戦前、西新井~上板橋をつなぐ連絡線を敷設し、本線系統と東上線を直結させる「西板線」の構想があったようですが実現はかなわず(大師線は西板線の一部)、現在は車両の移動など両線の行き来は秩父鉄道を経由します。

あくまで現時点での想像ですが、分岐線が完成すれば、例えば栗橋発住吉、豊洲経由川越市行の列車などが考えられるでしょう。ファンは空想の中で一足早く2つの路線をつないでダイヤや停車駅を想像。分岐線着工、そして開業の日を待ちたいと思います。

記事:上里夏生


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