この前面展望も見納め?【私鉄に乗ろう 72】

2018.12.25

【私鉄に乗ろう 72】熊本市交通局 その10

B系統の終点、上熊本駅前に道路から左に専用軌道で入ってゆきます。奥の高架はJR鹿児島本線、右にはJR上熊本駅が見えます。

道路に並行する形で右の上屋の下に3面2線の上熊本駅前駅。左には側線があります。

上屋は、右の1線部分しか覆っていない様です。旧JR上熊本駅舎の正面と屋根を移築再利用しています。痛恨事は、この日、剰りの暑さでボンヤリしてしまって道路の反対側に渡ってこの旧駅舎正面を撮影しなかったことです。

駅名標。1935年(昭和10年)熊本市電が乗り入れて上熊本駅前電停が開業しています。1997年(平成9年)に交通局から車両基地が移転してきました。

ホームから車両基地を見ます。軌道は、2002年(平成14年)の改修工事で日本初のインファンド工法で敷設されています。インファンド工法はイヌクギなどの金具を用いてレールを固定するのではなくコンクリートの路盤(溝)に樹脂を流し込んでレールを固定する方法。ヨーロッパ(オランダ)の会社が開発しています。その後日本でも、広島電鉄、富山ライトレールなどにも採用されています。

さて、残っているのはA系統の熊本駅前から田崎橋までの区間です。熊本駅前にワープします。(実際は熊本電鉄を撮影した後、JR鹿児島本線で熊本駅まで戻りました)

熊本駅前から300mで二本木口停留場。2010年(平成22年)サイドリザベーション化のために移設されています。サイドリザベーション化とは、併用軌道を道路の片側に敷設して、緊急時の緊急車両を除く一般車が進入できない形にするもので、路面電車の利用者が歩道から直接利用できる利便性と車道から分離された安全性を確保しています。

200mで終点の田崎橋停留場。停留場の手前で単線になります。

終端部。二本木口同様にリザベーション化されています。旧電停は左に見える県道28号線の中央にありました。

終端部側に向かってバリアフリーのスロープになっていて、右が降車ホーム、左が乗車ホームです。

熊本駅前に戻りました。正面に見えているのはJRの旧駅舎。この前面展望も見納め?旧駅舎が解体されて新たな駅前広場ができたら変わってしまうのでしょうか。

今回は熊本市交通局の路面電車に乗りました。これで九州は、最南端の鹿児島、長崎と熊本三箇所の路面電車に乗ったことになります。

既に伊予鉄道の路面電車は紹介したので、四国はとさでんが残っています。中国地方も、広島電鉄は既に書いたので、あとは岡山電気軌道です。

富山地方鉄道市内軌道線、富山ライトレール、高岡の万葉線、豊橋鉄道東田本線、福井鉄道、京福電鉄嵐山本線、北野線、阪堺電気軌道阪堺線は既にコラムで取り上げました。

まだ書いていない岡山と高知は撮影済みなので、撮影していないのは地元の東急電鉄世田谷線、都電荒川線(東京さくらトラム)、そして北海道の札幌市交通局、函館市企業局交通部です。

北海道は雪景色を求めて冬期に行きたいですね。地元はいつでも撮れるという気分ですが。

あ、京阪電鉄京津線、石山坂本線、阪堺電気軌道の上町線も残っています。路面電車以外は、野岩鉄道、鹿島臨海鉄道、日暮里・舎人ライナー、箱根登山電車もありますね。地下鉄は前面展望の問題があってリストにいれていません。モノレールやケーブルカー、ロープウェイも残っています。

でも、このリストを完成すると、残る私鉄は大手16社と準大手5社+αになります。

(写真・記事/住田至朗)


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