※この「私鉄に乗ろう」の写真は、筆者がプライベートな旅で撮影したものです。鉄道会社さんから許可をいただいていませんので、乗車券があれば誰でも入れる場所から、手持ちで撮影したスナップ写真です。ポケットに入るコンパクト・デジタルカメラ(SONY DSC-WX500)で撮影しています。2018年3月18日撮影。

最初にお断りしておきます 2回撮影に行きましたが残念ながら満足な撮影結果を得られていません 【私鉄に乗ろう 73】筑豊電気鉄道 その1

2018年3月18日(日)は黒崎から筑豊直方、2018年7月21日(土)は筑豊直方から黒崎まで乗りました。二度とも天候には恵まれました。前面展望の撮影が上手くいかなかったのは、ひとえに筆者の撮影技量の不足が原因ですが、同時に「激しい揺れ」もありました。

※2018年3月18日撮影

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筑豊電気鉄道の車両、体裁は路面電車ですが実際には専用軌道を走行します。二度とも新型車両に乗りましたが、高性能故の加速・減速の良さに加えて上下左右の揺れがこれまでに撮ってきた73の私鉄路線に比べても遥かに過酷だったというのが実感です。

※2018年7月21日撮影

乗客として乗っている分には、全く不満の無い乗り心地なのですが、望遠レンズ、且つ手持ちで前面展望を撮るには、些かハードだったという事です。このまま3度目の撮影に行っても、何らかの抜本的な改良をしない限り、良い結果を得られる可能性がありません。

以上の点を御容赦いただいた上で、以下のコラムをご覧ください。

筑豊電気鉄道の歴史

西日本鉄道が北九州黒崎から筑豊を経て福岡市に通じる鉄道を計画したことが始まりでした。1951年(昭和26年)西鉄の100%子会社筑豊電気鉄道が設立され、1959年(昭和34年)に黒崎〜筑豊直方間が開通しましたが、八木山峠がネックになって福岡方面には延伸できませんでした。

西鉄北九州線(黒崎〜熊西〜折尾)と相互乗入れを行っていたため路面電車タイプの車両が使用されています。開業以来、自社車両を保有せず西鉄北九州線の車両を借入と西鉄北九州線からの乗入れ車両で運行されてきましたが、1976年(昭和51年)西鉄から2000形連接車両を購入し自社車両を保有する様になりました。1995年(平成7年)西鉄から北九州線を業務委託されます。2015年(平成27年)西鉄から北九州線の鉄道事業と資産を継承し、北九州線(黒崎〜熊西間)も含め全線(黒崎〜筑豊直方)の第一種鉄道事業者となっています。

筑豊電気鉄道の車両

上に書いた様に、1976年(昭和51年)西鉄から購入した2000形連接車が始まりです。1988年(昭和63年)以降旧2000形の台車と機器を流用してアルナ工機(現・アルナ車両)で作られた3000形連接車9編成が運用されています。2000形の2両連接車は18編成が導入されましたが、9編成が上記の3000形の種車に使われ廃車、残った9編成も順次廃車されました。2000形の3両連接車は2編成が現役で運行されています。筆者は残念ながらカルダン駆動方式の2000形と3000形に乗ったコトがなく、乗ったのは2回とも最新の低床車両5000形でした。5000形は2015年(平成27年)に登場しました。アルナ車両製の3両連接車で5編成が運行されています。

JR直方駅から筑豊直方駅に行きます

※2018年3月18日撮影

JR筑豊本線、平成筑豊鉄道伊田線の直方駅からは700m以上ある感じです。3月の時は、筑豊直方駅の道路をはさんだ向かいにタクシー営業所があったのでタクシーを利用して筑豊直方からJR直
方駅まで移動しました。3分くらいで到着。基本料金でした。7月は反対にJR直方駅から筑豊直方に、10日分の旅行荷物を持って36℃近い陽射しの下を歩くのはやめてタクシー。

筑豊直方駅です。道路に面している部分。

※2018年3月18日撮影

高架駅の下には商店などが入っている様です。土曜日のお昼頃でしたが全てシャッターが閉まっていました。

※2018年7月21日撮影

これは3月に筑豊直方駅に到着する時に撮ったもの。右のホームに入ります。奥が通路になっていて左のホームにも行くことができます。

※2018年3月18日撮影

5000形5004で黒崎に向かいます。右ホーム中程に階下への階段があります。

※2018年3月18日撮影

後方から、こちらは5000形5001。

※2018年7月21日撮影

5000形運転台から黒崎方面を見ます。シザーズ・クロッシングがあります。運転台の左に置かれているビニールケースがしばしば写真に写っていました。

※2018年7月21日撮影

筑豊直方を出発。すぐに遠賀川を渡ります。

※2018年7月21日撮影

【私鉄に乗ろう 73】筑豊電気鉄道 その2 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)