在来線では「3両以上のワンマン」が登場

在来線では3両以上の一部編成で車両の側面にカメラを設置し、画像認識技術を活用してドア挟まれや転落などを検知するといった安全度を高める方策を検討しつつ、3両以上の編成にもワンマン運転を導入するとしています。

駅ではテレビ電話などを活用し、「サポートつき指定席券売機」や「集中旅客サービスシステム」など、遠隔での案内サービスを拡充。きっぷ購入時のサポートも充実させ、早朝・深夜時間帯などでもきっぷが購入できる駅を拡大します。これにあわせて駅係員の配置を適正化します。

TOICAは全線へ拡大 チケットレス化も促進

交通系ICカード「TOICA」の利用エリアを同社全線に拡大し、ネット予約・チケットレス化も進めます。指定席の予約や定期券の購入が、いつでもどこでもスマートフォンなどで行えるようになるほか、在来線特急もチケットレスで乗車できるようにすることで、「交通系ICカードで乗車」「特急券はスマホで購入」というスタイルへ移行しそうです。

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2023年秋には「EX-MaaS(仮称)」の開始を予定しており、新幹線とホテルや旅先での交通手段、観光プランなどの旅行全体をシームレスに予約・決済できるようにします。さらには国内で初めて乗車直前まで列車変更ができるパッケージ型商品「EXダイナミックパッケージ(仮称)」も同時期に提供を開始するということです。

そのほかにも、状態監視や画像認識などで検査・修繕の質を向上させるなど、最新技術を活用する取り組みが挙げられています。JR東海はこれらの技術を積極的に取り入れ、輸送サービスの在り方を抜本的に変革することで、将来の労働力人口の減少にも対応するとともに、より安全・便利・快適なサービスを効率的に提供していくとしています。