JTBパブリッシングは2022年11月21日、『駅名来歴事典 国鉄・JR・第三セクター編』を発売。著者は『時刻表名探偵』で知られる、JTB時刻表編集部元編集長の石野哲さん。日本で鉄道が開業した1872(明治5)年から2022(令和4)年西九州新幹線までの150年間にわたる「駅」と「路線」の変遷を網羅した。

単に「駅」の変遷を載せるだけでなく、現存する駅の他、廃止された駅や信号所に至るまで記載し、かな駅名や駅間の営業キロ、累計距離も併記した。距離の表記では、1930年(昭和5年)4月1日以前まで用いられてきたマイル表示からkm表示に改めた日(メートル法実施日)の距離、1987年(昭和62年)4月1日のJR発足時の距離も記載しており、駅の移転や路線の付け替えなどの営業キロの変遷もたどることができる。

索引は会社名や路線名から調べる「あいうえお順 線名社名索引」、駅名から調べられる「あいうえお順 駅名索引」を用意。またJTB時刻表の索引地図をベースに貨物線や廃線、信号所や貨物駅も加えた地図を作成し、路線番号を調べられるよう工夫した。

北海道の索引地図。2022年3月に開業した「ロイズタウン駅」と廃線になった路線が全て載っている

ADVERTISEMENT

鉄道年表や鉄道史研究に欠かせない資料も多数収録。営業キロ一覧やICカード普及率なども調べられる。定価は6,600円、全352ページ(B5判)。