JR山手線の線路切換工事により、外回りの大崎駅~渋谷駅~池袋駅が2日間終日運休となりました。これを受け、一部報道で池袋から一駅先の目白駅が「陸の孤島」と呼ばれたため、SNS上では疑問の声が上がっています。

確かに目白駅には山手線しか乗り入れておらず、他の路線と乗り換えができません。しかし今回の線路切換工事では、本数こそ減るものの山手線内回りは利用できます。埼京線や他社線で池袋駅まで向かってから内回りに乗り換えれば、多少時間はかかるものの鉄道によるアクセスは可能です。

ちなみに目白駅の両隣の駅までの距離は、池袋が1.2キロ、高田馬場が0.9キロです。徒歩圏内とするには少し遠いものの、充分に歩いて行ける距離でしょう。仮に山手線が外回り・内回りともに動いていなくとも、池袋駅か高田馬場駅まで辿り着ければ徒歩でのアクセスは容易です。

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なお、目白駅周辺にはほかにも「徒歩で行ける鉄道駅」があります。

【東側】雑司が谷駅・鬼子母神前停留場

東京メトロ副都心線の雑司が谷駅および都電荒川線の鬼子母神前停留場は、目白駅の東側にあり、直線距離では1キロ未満と池袋駅や高田馬場駅ほど離れていません。定期券等の都合で、普段からこちらで降りて目白へ徒歩で向かうという方もいらっしゃるでしょう。

鬼子母神前停留場からはやや離れますが、同じ都電の学習院下停留場、面影橋停留場、都電雑司ヶ谷停留場も歩いて行けるくらいの距離です。

【西側】椎名町駅・下落合駅

目白駅に西側からアクセスするなら椎名町駅(西武池袋線)、下落合駅(西武新宿線)も候補に挙げられます。ただし椎名町駅から徒歩で行く場合は、道路が入り組んでいるため初見では迷いやすく、時間もかかります。

西武池袋線はその名の通り池袋駅まで、西武新宿線は高田馬場駅まで乗り入れていますので、この2駅を利用するのは目白駅の西側に用事があるときくらいでしょか。

(写真:Ryuji / PIXTA)