ゴゴン、ゴゴン、ゴゴン、ゴゴン……単行気動車キハ120形が第一江川鉄橋をわたる姿が、いまにもよみがえってきそうな景色―――。

ここは島根県の山間に息づく街―――美郷町(みさとちょう)。画像と動画は、2018年に廃止された三江線(さんこうせん)の日常風景。

この第一江川鉄橋(だいいちごうがわてっきょう)のすぐ東に、美郷町の最寄り駅、粕渕(かすぶち)駅があった。

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Googleマップでみてわかるとおり、この粕渕駅は、江の川に沿うように敷かれた線路上にあり、ほぼ180度、ヘアピンカーブのてっぺんに1937(昭和12)年に置かれた駅。

江の川の舟運で栄えた時代を想いながら、街歩き

粕淵駅の次、美郷町の浜原駅は、江の川の舟運で栄えた集落の最寄り駅。粕淵駅から北側に広がる集落は、のちに町役場や旅籠・食堂などが集まり、美郷町の中心地として栄えた。

いま、この江の川の流れがつくる山間の街を、かつての三江線と同じペースで温泉や食、アクティビティ、絶景を楽しむのが、新しい。

―――ってことで、美郷町の最新ビジュアルで、その旨さ・絶景をイメージして、現地へ出かけてみよう↓↓↓

海がない美郷町には、雲海の絶景がある!

粕淵駅の北には、標高300m前後の丘陵地帯が広がり、東部には標高400から700mの山々が中国山地へと連なる。

こうした山に囲まれた海なし美郷町だからこそたどりつける絶景が、雲海!

Googleマップで「野間雲海ビュースポット」で検索すると、その絶景スポットが表示される。また、雲海のコンディションについては、「美肌県美肌町雲海予報」で検索すると最新情報が得られるから、美郷町を旅するときにはチェックしてみて。

江の川のおだやか&美景のなかで温泉ワーケーション!

そして三江線 粕淵駅から、江の川に沿って行く国道375号で南へ、クルマで9km 12分。

江の川沿いにたつホテル「石見ワイナリーホテル美郷」(旧大和荘)に行くと、江の川のおだやかな美景のなかでゆっくり温泉ワーケーションができる。

「三瓶山と江の川の絶景と美肌温泉を楽しむ隠れ家」として注目を集める石見ワイナリーホテル美郷は、石見の大自然、絶景 江の川を眺めてゆったりとした時間を過ごせる“美肌温泉”。

非日常空間で仕事を終えたあとは、ワイングラスを片手に、地元食材をふんだんに使ったイタリアン料理も、あり。

千原温泉 千原湯谷湯治場でじっくり日帰り入浴もいい

三江線 粕淵駅からクルマで20分、三瓶山の南麓の山間、石見銀山街道沿いにある秘境温泉が、千原温泉 千原湯谷湯治場。

千原温泉は「切り傷・火傷・慢性皮膚病」に特効の「療養専門」の温泉として知られ、入湯 大人1回500円。タオル200円、部屋休憩(5時間内)1200円/人もあるから、この秘境温泉のお部屋で極上テレワーク時間もいい。

湯抱温泉の“温泉奇景”でじっくり身体を癒すのも、あり

そして、三江線 粕淵駅 からクルマで北へ10分の湯抱温泉(ゆがかいおんせん)は、こちらもやはり石見銀山街道沿いにある秘湯。

江の川支流尻無川と湯抱川にあり、まるで時の流れが止まったような情緒ある温泉地で、自然に囲まれ川のせせらぎや木々、鳥、虫の音に癒される。

湯船とその周囲には、長年蓄積した温泉成分が、まるで千枚田のように広がっている“奇景”が印象的。こんな“景色”と癒やしも、美郷町までくれば、ありつける。

粕淵駅から歩いて7分、亀遊亭で絶品グルメを!

そして、粕淵駅から歩いて7分の「亀遊亭」(きゅうてい)で絶品グルメを!

この亀遊亭は、江戸時代の庄屋屋敷のたたずまいを残す日本旅館。格調高い日本庭園越に望む江の川とあわせた景色は、まさに絶景。

鮎料理をはじめとする川の幸から、美郷町の山の幸まで、ゆったりと流れる日本庭園の空間で体感できる。

最新の美郷町地元ごはんは「和洋猪食処またたび」で♪

そして美郷町で最新グルメスポットを体感したいなら、「和洋猪食処またたび」へ。こちらも粕淵駅から歩いて6分。

2022年にオープンしたばかりの注目店で、「山くじらラーメンセット」(ご飯・からあげ付き)は1,100円。

古民家をリノベーションしたおしゃれな空間で、美郷町の地元ごはんを体感する時間もいい。

そして美郷町絶品スイーツで、ティータイムも!

島根県の山間、石見銀山街道の街―――美郷町。最後は、和洋猪食処 またたび からすぐの「Patisserie sanglier」(パティスリーサングリエ)へ。

こちらも2022年にオープンしたばかりの注目スイーツ店で、毎日つくり立てのケーキと焼き菓子が自慢のケーキ屋さん。美郷町産のはちみつと三瓶高原牛乳をふんだんに使ったババロアも人気。

―――どう? 三江線 粕淵駅のまわりには、非日常の旅時間が“鈍く光る宝石”のようにいろいろあるでしょ。

このほかに、「カヌーの里おおちオートキャンプ場」でキャンプやカヌー体験といったアクティビティもあるから、一日じゅう、いや2泊も3泊もして、この江の川のほとりの集落時間を、じっくり体感したいところ。

広島方からも、松江・出雲方からも路線バスやレンタカーなどでアクセスできるから、気になる人は美郷町観光協会公式サイトをチェックして、行ってみて!

(C)美郷町観光協会