福岡県アンテナレストラン「麹町なだ万 福岡別邸」が26日、東京都千代田区麹町にオープンしました。東京メトロ 半蔵門駅から徒歩3分の好立地で、魅力的な「食」を通じて福岡の魅力を発信します。

服部誠太郎福岡県知事(左)となだ万 巻木通浩代表取締役社長(右)

「麹町なだ万 福岡別邸」は、福岡県と老舗料亭「なだ万」がコラボしたオリジナルアンテナレストランです。屋号ロゴは世界で活躍する書家・芸術家の紫舟氏が揮毫したもので、23日に開かれたメディア向けのレセプションでは「福岡は食の王」とデザインに託した思いを披露しました。

日本を代表する老舗料亭「なだ万」がこうした地域特化レストランを運営するのは今回が初めて。価格帯としては路面店のイメージで、ランチメニューには福岡のソウルフードである「ごぼう天うどん」(1,650円)など、リーズナブルなメニューも用意されています。食材には甘みの強い博多和牛や天然の真鯛、いちごの王様「あまおう」など福岡県産の食材をふんだんに使用し、八女茶や県内酒造のお酒も提供します。

観光列車との共通点も……

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「鉄道チャンネル」サイト読者向けの情報としては、やはり九州の観光列車との類似点をチェックしていきたいところ。やはり福岡県の「文化」を活用するということで、「どこかで見たぞ」という共通点が生じています。

たとえば「大川組子」……JR九州のクルーズトレイン「ななつ星 in 九州」に採用されたことで話題になりました。福岡県の伝統工芸として長い歴史を持ち、1987(昭和62)年には福岡県知事指定特産工芸品に指定されています。実は平成筑豊鉄道の「ことこと列車」でもパーティションや窓の目隠しに採用されており、九州の観光列車が好きな方にとっては見覚えのあるデザインかもしれません。

もう一つ注目したいのがこちら、220年以上にも及ぶ伝統を持つ「久留米絣」です。昨年10月の「ななつ星 in 九州」リニューアルで寝衣に採用されているほか、西日本鉄道の観光列車「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」のクルーが着用する制服にも採用されています。

入り口付近ではこのほかにも福岡県の様々な工芸品を展示し、県の魅力をアピール。首都の真ん中、皇居のすぐそばで「福岡」を感じたい方におススメです。