伊勢原市と小田急電鉄は2023年3月8日、「持続可能なまちづくりを推進する連携協定」を締結しました。

本協定は伊勢原市が進める「都市計画道路田中笠窪線整備事業」と小田急電鉄の「新たな総合車両所の建設計画」の実現に向けて相互に連携するというもの。

さらに、両者のパートナーシップにより、新たな産業都市軸の形成やスマート新駅の検討など、持続可能なまちづくりの実現に向けて取り組んでいくとしています。

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大野総合車両所は開設60年

小田急電鉄は相模大野駅付近の大野総合車両所で全線の車両の検査を行っています。

電車を分解して大がかりな検査や修理などを行う車両所は鉄道運行に必要不可欠な施設ですが、大野総合車両所は開設からすでに60年が経過しており、老朽化のため更新が必要な状況です。そこで、伊勢原市内を移転先の候補地とし、最新技術を活用した新たな総合車両所を建設すべく検討を進めています。

また、発表資料の中には「スマート新駅の検討」という記載がありますが、小田急電鉄広報部によれば「スマートにシームレスに乗り降りできるような駅をイメージしている」としつつも現時点で具体的な計画はなく、設置するかどうかの検討から進めていくということでした。

もし新駅ができるとしたら、小田急電鉄としては2004(平成16)年の「はるひ野駅」以来のこととなります。

(写真:小田急電鉄の5000形)