1番は傘、最近は「音響関係」も……相鉄が2022年度の忘れ物件数を発表

横浜市に本社を置く相模鉄道と相鉄バスが、2022年度の駅や車内での忘れ物状況を発表しました。
昨年度の忘れ物は合計で67,610件です。2021年度と比較すると、6,938件(約11.4%)増加しました。忘れ物件数の増加は、コロナ禍の規制緩和が進み、消費喚起策も取られたことで、電車・バスの利用が増加したのが大きな要因と考えられます。忘れ物の返還数は21,428件、返還率は約31.7%でした。
最も多い忘れ物は傘で、2021年度比約7%増の14,591本でした。1日平均で約40本の傘が忘れられている計算です。
他に多かったのは、現金(5,937件)、袋・封筒類(5,240件)、かばん類(4,183件)、カードケース類(3,820件)。珍しいものではフライパン、薪、マネキンなどがあったということです。
最近ではワイヤレスイヤホンなどが普及したこともあり、音響関係の忘れ物が増加しています。相鉄が集計システムを導入した2013年と比較すると、約2.8倍にのぼります。
忘れ物も直通先に運ばれる?
なお、相鉄では2023年3月18日に東急線との相互直通運転が始まり、直通先がこれまでと比べて大幅に増えています。
横浜の電車で居眠りすると気付けば埼玉に着いていて……なんてことも囁かれますが、人だけでなく忘れ物が遠くまで運ばれる可能性もあるということです。
相鉄のホームページでは、同社の問い合わせ先だけでなく、直通先のお客様センター・お忘れ物センターの連絡先も案内されています。