展示されている「C11 217」(写真:高岡市)

富山県高岡市の高岡古城公園に展示されている蒸気機関車「C11 217」が、静岡県の大井川鐵道へ譲渡されることになりました。2023年7月10日には引き渡しのセレモニーが行われ、解体・移送のための作業に入ります。移送完了は9月頃の予定です。

※ここで言う「解体」は機関車を輸送できるサイズに収めるために行うもの。

「C11 217」は1941(昭和16)年に製造された蒸気機関車。富山県内では城端線や氷見線などで活躍し、1969年から展示が始まりました。高岡市と大井川鐵道、そして所有者であるJR西日本は、2021年から譲渡に向けて調整を進めてきたといいます。

ADVERTISEMENT

大井川鐵道は1976年から全国に先駆けてSLの動態保存に取り組んでおり、今回の譲受も動態保存を継続していくための取り組みの一環。既報では大井川鐵道の「C11 190」「C11 227」を今後も運行していくための部品取りに活用される可能性が高いのではないかと目されていますが、同社広報部からは「あらゆる選択肢を排除せずに検討させていただく」という回答をいただきました。

【関連リンク】