約2万5000人が来場した2021年11月の「鉄道技術展2021」(筆者撮影)

鉄道ビジネスの総合展示会「鉄道技術展2023」が、2023年11月8~10日に千葉市美浜区の幕張メッセ(4~8ホール)で開かれる。2010年が初開催の鉄道技術展は、迎えて8回目。主催は産経新聞社、東京に本社を置く展示会企画会社のシー・エヌ・ティがオーガナイザーとして運営に当たる。

9月20日時点での出店規模は533社(団体)・1170ブース、併催の「橋梁・トンネル技術展」は48社(団体)・56ブース。展示メニューは鉄道全般の技術・製品・サービス、交通・鉄道システム、車両、旅客サービスなど。橋梁・トンネル技術展はインフラ建設技術、構造物の劣化・老朽化対策、インフラ点検用ドローンなど。

特設テーマは、日本の鉄道技術の国内外への展開に向けた「レールリーダーズサミット・インアジア」。シンポジウム形式のサミットには、国内はもちろん、アジアの鉄道事業者、鉄道有識者が登壇する。

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もう一つの主催者企画が「地方鉄道応援プロジェクト」。特設コーナーには約30社の地域鉄道事業者が参加、オリジナルのノベルティグッズや物産品を販売する。

併催事業のセミナーも充実。「持続可能な未来に向けた鉄道の価値向上~多角的な視点からのイノベーション」がテーマの、初日のリーダーズサミットには、国土交通省の岸谷克己大臣官房技術審議官(鉄道)、JR東日本の伊勢勝巳代表取締役副社長らが登壇する。

同日のモビリティイノベーションを考えるパネルディスカッションにも注目。宇都宮ライトレールの中尾正俊常務、富山市活力都市創造部の高森長仁軌道整備事業安全統括管理官が顔をそろえて、LRT(次世代型路面電車)の可能性を語る。

鉄道デザイナーが情報交換する、9回目の「レイルウェイ・デザイナーズイブニング」の開催もアナウンスされる。

鉄道技術展2023は、従来の鉄道技術展と同じくビジネス向け展示商談会として開催。鉄道業界関係者に限定して入場できる。

記事:上里夏生

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