※2023年10月撮影

トップ画像は、右に真っ直ぐ伸びる登山道の「1号路」、「高尾山薬王院」の参道です。

左は「もみじ広場」。

小学生の筆者は、両親に連れられてここからテクテク登りました。初めての登山(という行為)でした。

※2023年10月撮影

左側に「髙尾山薬王院」の「高尾山飯縄権現遥拝社」があります。

※2023年10月撮影

「髙尾山薬王院」のサイトに拠れば、

「正式名称『高尾山薬王院有喜寺』は今から1260余年前の天平16年(744)に、聖武天皇の勅令により東国鎮守の祈願寺として、高僧行基菩薩により開山されました。薬王院の名は創建当初、薬師如来をご本尊とした事に由来します。現在は真言宗智山派の大本山として『成田山新勝寺』『川崎大師平間寺』『高尾山薬王院』が三大本山として知られております」

なぜ「飯綱権現」なのかについては、

「南北朝時代の永和年間(1375)には京都醍醐山より俊源大徳が入山し八千枚の護摩供養秘法の後、今のご本尊『飯縄大権現(いづなだいごんげん)』を奉祀し中興されました」

「高尾山」全山が元々は修験道の霊場で「高尾山薬王院有喜寺」の寺域でした。中世以降「飯綱大権現」が、戦国武将たちの守護神として崇敬され、江戸幕府も全山を保護しました。

明治維新後は(薬王院の境内を除いて)国有林になっています。そして1967年(昭和42年)には「明治の森高尾国定公園」に指定されました。日本で一番小さな国定公園です。国定公園内では、キャンプや焚き火、動植物の採集は禁じられています。

また「ミシュラン観光ガイド」で高い評価を受けていることもあって外国人観光客も多く、年間300万人近いと言われる登山者数は世界一です。

何と言っても「高尾山」は、東京都内にあって、新宿から「京王線/特急高尾山口行」で最短50分少々と極めてアクセスの良い事も人気の理由です。

新宿から1時間かからず、ムササビの住む森を散歩できるのです。

「1号路」をはさんで「高尾山不動院」があります。真言宗智山派「薬王院」の別院です。

※2023年10月撮影

「薬王院」の寺標などのならぶ中に「おそうじ小僧」が立っています。

※2023年10月撮影

「もみじ広場」にはお土産屋さんなどがならんでいます。

※2023年10月撮影

入り口側から、

※2023年10月撮影

奥のケーブルカー「清滝駅」にむけてお店が連なっています。

※2023年10月撮影

では「清滝駅」に向かいます。

※2023年10月撮影

ケーブルカー「清滝駅」、立派な駅舎です。駅の標高は201メートル。

※2023年10月撮影

出入口に案内板が掲示されています。

※2023年10月撮影

何度も「高尾山」の山頂まで登っていますが、筆者は、往路は斜度日本一のケーブルカー、帰路は素晴らしい眺望のリフトと決めています。流石に厳冬期には、ケーブルカーで往復しますが。(笑)

(写真・文/住田至朗)

※駅構内などは京王電鉄・高尾登山電鉄さんの許可をいただいて撮影しています。

※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。

※参照資料

・『京王ハンドブック2022』(京王電鉄株式会社広報部/2022)

・京王グループホームページ「京王電鉄50年史」他

下記の2冊は主に古い写真など「時代の空気感」を参考にいたしました

・『京王電鉄昭和~平成の記録』(辻良樹/アルファベータブックス/2023)

・『京王線 井の頭線 街と駅の1世紀』(矢嶋秀一/アルファベータブックス/2016)