千葉県 銚子市を知っていますか?

関東地方の地図で最東端につき出ているところにあり、日本列島で最も早い初日の出スポットとして、お正月朝のテレビ番組で海から昇る初日の出の様子が紹介されているのを、目にされた方も多いのではないでしょうか。

元旦の前後だけ、日本で一番早い日の出が見られます (写真:銚子市観光協会)

日本の最東端は北海道根室市の納沙布岬なのですが、地軸の傾きにより、元日前後の10日間に限っては、銚子市にある犬吠埼が日本で一番早い初日の出の場所となるのです。今回はそんな関東の最東端の街「銚子市」の観光スポットを紹介していきます。

関東で一番東にある市です (画像:銚子市観光協会)

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東京からの銚子へのアクセス
銚子市は関東地方の千葉県にあるため、千葉県内や隣接する茨城県南部の方にとっては身近な場所でしょうし、東京や埼玉、神奈川からも比較的アクセスしやすい所になります。

東京から銚子への行く場合には、JRの「特急しおさい号」を利用するのが簡単で、東京駅から銚子駅までは約1時間50分です。車の場合には東京駅付近からなら約2時間、東京駅から銚子駅までは高速バスもあり、所要時間は約2時間40分です。また、成田空港からも近い場所にあるので、海外から到着した際や出発前の観光地としてもおすすめの場所になります。

銚子市のおすすめ観光スポット 8か所

銚子市は太平洋に面しているため美しい海岸線が連なり、歴史的な名所が点在する魅力的な街となっており、観光を楽しめる場所がたくさんあります。

海と犬吠埼の灯台 (写真:銚子市観光協会)

沢山の観光スポットに加え、銚子には漁港があるため新鮮な魚介類が楽しめ、市場近くの多くの飲食店では地元の味を堪能することができます。自然や歴史的建物を巡る市内観光をして、地元のグルメも一緒に堪能できる、そんな関東のおすすめスポットが銚子です。
今回は、そんな銚子市の魅力的なスポットをいくつがご紹介します。

1. 犬吠埼灯台

犬吠埼灯台 (写真:銚子市観光協会)

犬吠埼灯台(いぬぼうさきとうだい)は1874年に初めて点灯された歴史的な灯台で、灯台からの景色も素晴らしい場所です。太平洋に突き出て建っているので、高台からは大海原が広がる美しい景色を楽しむことができます。犬吠埼灯台は特に夕日が美しいスポットとしても知られており、美しい夕景を楽しむために多くの観光客が訪れ、夕日をバック写真を撮影しています。また、一般客にも内部の見学が解放されており、灯台守によるガイドツアーもあります。(世界の灯台100選、日本の灯台50選、国の登録有形文化財登録)

2. 銚子電気鉄道(銚子電鉄・銚電)

キャベツ畑の中を走る銚子電鉄の列車 (写真:銚子市観光協会)

銚子電鉄は、銚子駅から外川駅までの10駅・約6.4㎞を20分ほどで走るローカル線です。かつて全国各地を走っていたレトロな赤や青の車両がとてもかわいらしく、市街地を抜けると、車窓からは一面のキャベツ畑や昔ながらの漁師町の風景が広がります。沿線には魅力的なスポットも多く「仲ノ町駅」では車庫見学ができ、「観音駅」では関東最東端の観音様がいる「飯沼観音 圓福寺」や、繁華街だった「銚子銀座」を訪れることができます。

銚子電鉄の弧廻手形(1日乗車券)は、大人700円/小児350円で乗り放題ですので、気軽に乗り降りをしながら、ローカル線の旅を楽しむことができます。銚子電鉄は日本一の「エンターテインメント鉄道」をめざしてイベント列車の運行にも力を入れています。また、2024年2月予定には新型車両の導入を予定しています。
・関連記事 銚子電鉄が南海2200系を譲受、新たなフラッグシップトレインとして | 鉄道ニュース | 鉄道チャンネル (tetsudo-ch.com) )

3. 屏風ケ浦

地層がくっきりわかる断崖が続きます (写真:銚子市観光協会)

地層がくっきりと見える海岸で、銚子市名洗町から旭市の刑部岬まで約10キロメートルにわたり40メートル~50メートルの断崖が続きます。この辺りは「銚子ジオパーク」という地域になっていて、様々な地質年代の地層が間近に見られるので子供の自由研究などにももってこいの場所です。地面が切り取られたかのような切り立った断崖が続くさまは、英仏海峡のドーバーの「白い壁」にも匹敵するといわれ、「東洋のドーバー」とも呼ばれています。

屏風ケ浦の見学の際は、隣接する銚子マリーナ海水浴場から屏風ケ浦沿いに続く遊歩道をご利用ください。(屏風ケ浦の崖上は、高所のため大変危険であると共に、私有地も存在している場所です。観光や撮影目的で許可なく立ち入らないようご協力をお願いいたします。)

4. 飯沼観音 圓福寺

飯沼観音 圓福寺 (写真:sugar/PIXTA)

開基が728年(神亀5年)で、約1,300年前より法灯を脈々と伝える真言密教の古刹(こさつ/ 由緒と歴史がある名高いお寺)です。 江戸時代から参拝客が絶えず、日本百観音のうちの「坂東33観音霊場」の第27番札所として、全国よりの参拝者が訪れていている場所です。

5. 地球の丸く見える丘展望館

水平線がまるく見えます (写真:銚子市観光協会)

太平洋が一望できる場所で、屋上展望スペースから見る360度の大パノラマからは海の水平線が広がっている様子がわかり、本当に地球が丸く見えることが実感できます。春、秋、冬、は夕日は海に沈み、夏は屏風ケ浦に沈んでいきます。天気の良い日には、富士山や筑波山も見える場所です。

6. ヤマサ醤油 工場見学(完全予約制)
ヤマサ醤油は銚子市に本社をおき、江戸時代の1645年より醤油製造を開始した歴史ある醤油メーカーです。工場は東京ドーム約4個分の広さを持ち、工場見学ツアーではガイドが”しょうゆ造り”に関してわかりやすく教えてしてくれます。(工場見学は、土日祝日・夏期休暇・年末年始を除く平日のみの実施で、約50分間の行程となり、事前の予約が必要です。)

7. 銚子ポートタワー

銚子ポートタワー (写真: kazukiatuko / PIXTA)

銚子ポートタワーは、高さ57.7mのツインタワーです。水産ポートセンター内あり、360度の大パノラマが広がる4階の展望室からは、銚子漁港や太平洋、利根の河口などの雄大な景色を楽しむことができます23。また、銚子ポートタワーでは、色彩魚拓展や製缶体験などのイベントが開催されていることもあります。

8. 妙福寺

藤の季節の大きな藤棚は必見です (写真:銚子市観光協会)

妙福寺は日蓮宗の寺院で、境内には4つの藤棚があります。その内の1つは、樹齢約740年を超える「臥龍の藤」と呼ばれ、毎年4月下旬から5月初旬にかけて、長さ5尺にも達する見事な紫の花すだれを見せてくれます。

いくつか紹介をしてきましたが、上記以外にもたくさんの観光スポットが街の中に点在しています。

日本一の水揚量の銚子漁港 海鮮グルメもおすすめです

いくつか紹介をしてきましたが、上記以外にもたくさんの観光スポットが街の中に点在しています。

銚子のつりきんめ (写真:銚子市観光協会)

また観光スポットとしては紹介していませんが、銚子漁港には3つの卸売市場があり、2022年の水揚量は236,155トンで12年連続の日本一となっています。イワシ、サバ、サンマ、カツオ、マグロなど、四季を通じて様々な旬の魚が水揚げされます。銚子市内には多くの海鮮・魚介のお店があり、銚子漁港で水揚げされた新鮮な魚介類を使った料理が人気です。また、銚子漁港内には、魚市場もあり、新鮮な魚介類を購入することもできます

関東からの日帰り観光、週末の1泊2日観光におすすめの 銚子

写真映えする風景が残ります 外川駅で一休み(銚子観光フォトコンテスト入賞作品) (写真:銚子市観光協会)

いかがでしたか?銚子市にはたくさんの魅力が詰まっいますので、1~2人旅はもちろんファミリーの方にもおすすめです。リゾート気分を味わえるホテルやリーズナブルに宿泊できるホテル、旅館、ペンンション、民宿などが揃っていますし、首都圏から列車・宿泊がセットになったツアーなども発売されています。現地では、古き良きローカル鉄道を感じられる銚子電鉄などを上手に活用して、市内周辺の観光を楽しんでみてください。

(鉄道チャンネル)

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