おなじみツバメマークの「ゆめぐり埼玉号」(写真:秩父鉄道)

年明け早々に届いたのが、JR東日本と秩父鉄道の協業の話題。相互協力するのは、それぞれグループのバス事業。ジェイアールバス関東(バス関東)と秩父鉄道観光バス(秩鉄バス)は2024年1月20日から、埼玉県北部の鉄道3駅と群馬県渋川市、草津町の名湯を結ぶ、新しい高速バス「ゆめぐり埼玉号(加須・行田・熊谷ー伊香保・草津温泉)」を運行する。

両社にとって初めてのアライアンス運行。埼玉県内に支店・営業所のないバス関東が、同県北部に事業基盤を持つ秩鉄バスに呼び掛けて新路線を開設した。

バス路線の共同運行は、昼行便は1便ごと、夜行バスは1日ごとに運行会社を代えるのが一般的。今回は一歩踏み込み、バス関東と秩鉄バスがノウハウ、人材、販売経路などを共有、相乗効果を生み出す。

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運行するバスは、ブルーと白、側面に国鉄ハイウェイバス時代からのツバメマークという、おなじみのバス関東カラー。熊谷ナンバーで、秩鉄バスが運行する。

バス関東は、新宿・東京ー伊香保温泉・草津温泉間の「上州ゆめぐり号/東京ゆめぐり号」を運行し、バスと宿泊をセットにした旅行商品「JRバス宿泊パック」を発売中。新しい路線も同様のツアーを用意し、温泉ファンの顧客化を目指す。

ゆめぐり埼玉号は1日1往復。加須(東武伊勢崎線)、行田市(同)、熊谷(JR高崎線、秩父鉄道)の3駅を経由。群馬では伊香保温泉(見晴下)、伊香保石段街、草津温泉バスターミナルに停車する。

記事:上里夏生