CBTC試験車両 (101系)(写真:西武鉄道)

西武鉄道は2024年3月10日(日)より、多摩川線(武蔵境~是政駅間)で無線式列車制御(CBTC)システムの走行試験を開始する。2025年1月頃まで、営業運転終了後の時間帯に実施する。

CBTCシステムは無線技術を活用して列車の位置と速度を常時把握し、列車間の安全な距離を確保するように速度を制御する次世代の信号保安装置。省設備化によるスマートな事業運営、高度な自動運転、踏切の鳴動時間の最適化など、様々な技術革新の基盤となることが期待される。

CBTCシステム概要図(画像:西武鉄道)

西武鉄道が試験するのは、同社の全車両・相互直通乗入車両に搭載されている設備や既存の地上設備の一部を活用し、効率的に無線式列車制御システムを実現する「西武式CBTCシステム」。

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同社は今回の検証結果や鉄道各社の動向などを踏まえ、次世代信号システムの方式を決定し、2030年代に全線での導入を目指す。

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