サステナ車両として活躍するため西武線へやってきた小田急8000形(写真:西武鉄道提供)

西武鉄道が導入するというサステナ車両、その第1弾がとうとうやってきた。同社のX公式アカウントは20日、小田急電鉄の「8000形」(8261F)が小手指車両基地へ到着したことを報告した。この編成は今後、国分寺線で営業運転に就く予定となっている。

サステナ車両は「他社から譲受したVVVFインバータ制御車両」を西武鉄道独自の呼称として定義したものだ。

西武鉄道は保有車両のVVVF化を進めており、環境負荷の高い抵抗制御車などを徐々に置き換えていく。ただし全てを新造車両にするわけではなく、支線系などでは他社の中古車両で代替したりもする。これがサステナ車両だ。小田急8000形はその第1弾にあたり、今後は東急の9000系もやってくる。

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西武鉄道広報部によると、今回譲渡された小田急8000形の投入時期は今年度を予定しており、デザインについては現時点では未定。形式名については変更するものの、こちらも詳細は未定だという。

西武と小田急の電車が連結!甲種輸送で活躍した263Fとは?

今回の甲種輸送は2024年5月19日から20日にかけて行われた。JR線内はEF65形電気機関車が、西武線内は新101系の263Fが小田急8000形を牽引した。

小田急8000形を牽引する新101系(写真:西武鉄道提供)

この263Fもユニークな編成である。

E31形電気機関車の引退に伴い、JR武蔵野線新秋津駅を介して行われる新造車や譲渡車両、多摩川線回送車両などの甲種輸送の牽引車としてパワフルな車両が求められた。

そこで西武鉄道は新101系2両編成(279F)の中間に4両編成(255F)の中間車両(255号車、256号車)の位置を入れ替えて組み入れ、4両全てが電動車となる編成を作った。これが263Fだ。2008年3月に登場した。

普段は旅客も運ぶが、甲種輸送時には先頭連結器を自連に交換し、被牽引車とブレーキを協調させて運転する。そのおかげで、今回は西武の電車と小田急の電車が連結して走るという光景が生まれた。

当の263Fも抵抗制御車であり、将来的にはサステナ車両や新造車両によって置き換えられるものと予想される。西武鉄道広報部によると「101系は置き換える予定ですが、時期等詳細は未定です」とのことで、まだ当面は活躍しそうだ。

西武新101系(左)と小田急8000形(右)(写真:西武鉄道提供)