駅社員の介助を受けて乗車する車いす利用客=イメージ=(写真:日立製作所)

南海電気鉄道と泉北高速鉄道は2024年7月1日から、「南海・泉北サポートほっとネット」の運用を始める。利用客と鉄道会社をつなぐ、日立製作所の「移動制約者ご案内業務支援サービス」を導入。利用客が、パソコンやスマートフォンから利用日、乗車駅への到着時刻といった必要情報を入力すると、社内システムを介して自動で担当セクションに伝わる。

南海や泉北高速では、介助が必要な乗客が列車を利用する場合、乗車駅で駅社員に申し出る必要があった。しかし、駅社員が多忙だと待たされる場合があるなど、スピーディーな対応が取れない可能性もあった。

両社が採用した日立のサービスは、乗車前日の18時までに公式サイトまたは南海電鉄公式アプリ(南海アプリ)に、乗車駅、降車駅、利用日、来駅予定時刻(乗車駅への到着時刻)といった必要情報を入力するだけでOK。 情報は乗車駅、乗換駅、降車駅といった関係セクションに自動で伝わり、利用客には受け付け完了を表すQRコードが送信される。

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利用客は駅到着時、QRコードを見せると支援サービスがスタート。乗車駅のほか、乗換駅や降車駅でも必要な対応が取られる。利用にはメールアドレス登録が必要だ。

新サービスは、電話や紙の連絡票への記入といったアナログ作業を解消。業務効率化に加え、連絡ミスの防止にもつながる。申し込み受け付けは利用日の1カ月前から前日18時まで(初回利用は7月2日から)。それ以降は南海電鉄コールセンターで受け付ける。

日立は、2020年開催予定だった東京オリンピック・パラリンピックを視野に、すべての人が利用しやすいユニバーサルデザイン(UD)推進に向けて、支援サービスを考案。これまでに西武鉄道、JR東日本、京成電鉄、京浜急行電鉄が採用し、グッドデザイン賞、日本鉄道サイバネティクス協議会技術賞を受賞している。

記事:上里夏生

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