東武東上線の座席指定制列車「TJライナー」

東武鉄道と日立製作所は、生体認証サービスを活用したデジタルアイデンティティの共通プラットフォーム「SAKULaLa(サクララ)」を、様々な業種に本格展開していきます。

「SAKULaLa」は、デジタル空間上に保存されている個人のデジタルアイデンティティ(各種ポイントIDやクレジットカード情報など)に、生体認証を活用して安全にアクセスすることで、業種を横断して決済・ポイント付与・本人確認などをワンストップで実現するサービス。

カードやスマートフォンを持たずとも、専用端末に指をかざすだけで決済や会員確認、ポイント付与などが可能です。2024年4月から東武ストア3店舗(越谷店、みずほ台店、新川岸店)で試験的に導入しており、これまでに約3,700人が登録したといいます。

利用者は手ぶらで買い物を楽しむことができ、店舗側としても決済スピードが平均約25秒に短縮されるなど(通常利用の半分程度の時間)、互いにメリットのあるサービスと言えそうです。国内の主要なポイントサービスにも対応する計画で、ポイントカードなどを持ち歩かずともさまざまなポイントを獲得できるようになります。

2025年度からは将来的な鉄道改札など様々なユースケースでの利用を見据え、顔認証も利用できるようになるということです。鉄道関係では、東武東上線の座席指定制列車「TJライナー」でのチケット確認にも本サービスの導入を予定しています。

今後も、東武鉄道と日立製作所は、「SAKULaLa」の利用可能エリアの拡大、サービス機能の拡充などを通して、人々の生活をより便利に、豊かにする社会インフラの構築を推進すると発表しています。

(「TJライナー」 写真:tarousite / PIXTA)

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