※2015年3月撮影 現存しません

トップ画像は、東室蘭駅ホームの5:49発室蘭行。キハ40 1784。

1980年(昭和55年)製造のキハ40 184が1993年(平成5年)ワンマン化されてキハ40 784に改番。さらに2007年(平成19年)に延命改造(機関・変速機の強化換装・他)を受けてキハ40 1784になっています。2024年(令和6年)3月に廃車されました。

時間は少し戻りますが、昨夕、千歳線で苫小牧駅、室蘭本線に乗り換えて東室蘭に向かいました。もちろん東室蘭の居酒屋「ふなや」が目的です。車内で「純米男山」の「あさひやま動物園カップ」で下地を作ります。

※2015年3月撮影

このカップの絵柄が気に入ったので自宅に持って帰って使っています。2025年現在も使用中。長持ちするモンですねぇ。

もちろん「ふなや」では、たっぷり噴火湾のホタテのキモ刺身を食べて大満足。ビジネスホテルで熟睡。

翌朝早朝の東室蘭駅は朝靄の中でした。

※2015年3月撮影

トップ画像の室蘭行で室蘭に向かった車窓。車窓。(株)テツゲン室蘭支店に静態保存されている「鐵原コークスS-205型蒸気機関車」が見えました。まだ夜が明けきっていませんが。

※2015年3月撮影

「鐵原コークスS-205型蒸気機関車」は、昭和13年(1938年)日立製作所で製造され、国鉄蒸機全廃後も昭和57年まで株式会社鐵原(現・株式会社テツゲン)室蘭工場専用線で活躍した小型の蒸気機関車です。

室蘭駅に到着。先頭側は、キハ40 1785。1784と2両編成です。

※2015年3月撮影 稼働中

1981年(昭和56年)に製造されたキハ40 223が1993年(平成5年)ワンマン化でキハ40 785に改番。さらに2004年(平成16年)延命改造(機関・変速機の強化換装・他)されてキハ40 1785になっています。幸い、現在も稼働しています。

6時2分に到着した室蘭駅は、駅前の商店が全部閉まっていました。

※2015年3月撮影

寒いし自販機しか無いので東室蘭駅にとんぼ返りしました。

7:18発室蘭本線長万部行に乗りました。

黄金という駅名に吃驚。

※2015年3月撮影

駅所在地が北海道伊達市南黄金町です。

小幌駅に近づき複線になりました。トンネル、右が先に開通した礼文華山トンネル(2712m)。

※2015年3月撮影 オリジナルが縦なので加工しました

小幌の駅予告票と新礼文華山トンネル(2759m)の坑口。

※2015年3月撮影 オリジナルが4:3です

この年(2015年)の10月に閉鎖が噂になっている秘境駅小幌駅に停車。

※2015年3月撮影

小幌駅は、地元豊浦町が観光資源として管理・運営を行う事で存続しています。左の坑口が礼文華山トンネル。

※2015年3月撮影

太平洋戦争の戦時下、軍需輸送に際して長大な新辺加牛トンネル(1893m)と礼文華山トンネル(2712m)の間のわずかな平地に蒸気機関車行き違いの為に設けられた信号場でした。

1960年代に両側のトンネルが複線化され信号場としては廃止されましたが仮乗降場として駅の機能は残されました。

と言うか、有人駅だったと言うコト自体がちょっと信じられません。現在は無人地帯ですが、かつては数軒漁師の家があったそうです。

1987年(昭和62年)国鉄分割民営化でJR北海道に継承され駅に昇格。秘境駅として鉄道ファンが訪れる駅になっています。

筆者的には静狩駅の木造駅舎をゆっくり撮影したいです。

※2015年3月撮影

長万部駅に近づいて、何度か長万部温泉と駅を行き来した跨線橋があります。北海道新幹線工事で取り壊されて現存しません。

※2015年3月撮影

長万部駅に着いて、構内のキハ40 1790。

※2015年3月撮影

この車両には2014年3月稚内駅から旭川駅まで乗りました。

長万部10:26発函館本線砂原支線経由函館行に乗ります。キハ40 840。

※2015年3月撮影 現存しません

1977年(昭和52年)に製造されたキハ40 115を1994年(平成6年)ワンマン改造してキハ40 840に改番しています。2018年(平成30年)3月に廃車。

鷲ノ巣駅(2016年に信号場)の複線区間で下り列車とすれ違いました。キハ40 1801。

※2015年3月撮影 現役稼働中

1980年(昭和55年)製造のキハ40 172、1993年(平成5年)ワンマン改造されキハ40 801に改番。2004年(平成16年)延命改造(機関・変速機の強化換装・他)を施されキハ40 1801になりました。現在も現役で稼働中です。

五稜郭駅で木古内行に乗り換え。13:28発は、キハ40 837でした。

※2015年3月撮影 現存しません

1977年(昭和52年)製造のキハ40 112が、1995年(平成7年)にワンマン化されてキハ40 837になりました。2021年(令和3年)9月廃車。

以上で2015年3月の北海道で撮影したキハ40の全てです。

同じ様な路線に乗っているので 重複して撮影する場合もありました。

12両撮影して、現役で3両が稼働、9両が廃車になっていました。

ここまででJR北海道のキハ40は、合計58両。18両が稼働しています。

最後に、帰路青森駅で3月21日に485系電車の特急「いなほ」を見ました。

※2015年3月撮影

2014年(平成26年)E563系に置き換えられ485系の定期運用が終了していますが、特別に運転された様です。鉄道ファンが大勢写真を撮っていました。

次回は、2016年9月の北海道です。

(文・写真) 住田至朗

※過去の写真はライター住田がプライベートで旅をした時のスナップ写真です。

※『JR路線大全 北陸・信越本線』(天夢人/2023)『国鉄の基礎知識』(創元社/2011)『停留場変遷大事典』(JTB/1998)『JR全駅・全車両基地』(週間朝日百科/60巻)『北海道 駅名の起源』(日本国有鉄道北海道総局/1973年)他を参照しています。

※鉄道、駅などは鉄道会社、利用者の皆様のおかげで撮影させていただいています。ありがとうございました。