つくばエクスプレス【駅ぶら】075 流山おおたかの森駅 その17 西深井浄観寺 不動坊
※2025年11月撮影
トップ画像は、流山市西深井353の新龍山浄観寺。真言宗の寺院です。
「流山100か所めぐり 浄観寺」がありました。かなり読み難い状態ですが・・・
※2025年11月撮影
読みます。「江戸時代初期創建の真言宗の寺院。山号は新龍山。本尊は薬師瑠璃光如来。境内には、入口の線刻猿田彦塔、深井小学校跡地の碑などの石像やイチョウなどの保存樹木がある。」
残念ながら「入口の線刻猿田彦塔」は発見できませんでした。流山市観光協会「ときめき流山さんぽ」にも浄観寺が紹介されています。
薬師堂の方に石塔がたくさんあります。
※2025年11月撮影
庚申塔を探しました。まず青面金剛像の庚申塔が4基。
※2025年11月撮影
左から見てゆきます。少し傾いています。高さ114cmの比較的小さな塔。青面金剛像はショケラ(髪の長い女性)と宝剣を持って邪鬼を踏んでいます。下部に三猿。紀年銘がないので造立年は不明です。
左から2基めも斜めになっています。高さ120cm。青面金剛像は合掌しています。邪鬼とやや様式化された三猿。紀年銘は「元禄十四辛巳年」、1701年です
その右、高さ103cm。こちらも合掌する青面金剛像。その右に「享保十四年」と刻まれています。1729年です。足下には邪鬼と三猿。
その右の小さな三角の石にも庚申塔と刻まれていますが、他には文字がありません。
右端は、高さ123cm。合掌する青面金剛像。邪鬼、三猿。紀年銘が「元禄十二己年」ですから1699年。
多くの石塔から庚申塔を探しました。
右から3基めが庚申塔。高さ104cm。上部の日と月が妙に目立っています。種子はウーン。その下に「庚申供養塔」の文字。「宝暦四甲戌天」と刻まれているので1754年です。
※2025年11月撮影
右端が庚申塔でした。
※2025年11月撮影
篆書の様な書体で庚申塔と刻まれています。上部には日・月と種子ウーン。右側面に紀年銘「文化六己巳年十月吉日」、1809年です。
十九夜塔が列んでいました。
※2025年11月撮影
筆者の知識で「十九夜講」は、女性たちが安産、子育てを十九夜の月を拝んで祈念した講中。
筆者は全国で様々な石塔を眺めてきました。十三夜塔、十四夜塔(これは見たこと無いです)、十五夜塔と二十三夜塔まで続く事を知って驚きました。所謂民間信仰である「月待行事」です。特定の月齢の夜に集まる講中がこれらの「月待塔」を造立しました。
※『日待・月待・庚申待』飯田道夫 人文書院(1991)他を参照しました
薬師堂で12年に一度、午年にご開帳されるという薬師如来を拝んできました。
※2025年11月撮影
来年、2026年は午年ですね。
道に迷いそうになりながら「不動坊」にたどり着きました。多くの地蔵が並んでいます。
※2025年11月撮影
「流山100か所めぐり②深井城跡」がありました。
※2025年11月撮影
記載は「戦国時代、小金城主高城氏の支城の一つがあった。城の範囲は、西深井および東深井の一部を含む台地一帯と考えられる。不動坊周辺には土塁・空堀跡がある。境内には、六地蔵などの石仏がある。」
墓地の一部に石塔が大量にありました。
※2025年11月撮影
庚申塔を探しました。右手前は明らかに青面金剛像です。
※2025年11月撮影
高さは105cm。青面金剛がショケラと宝剣を持って、2邪鬼の上に立っています。初めてダブルの邪鬼を見ました。下部には三猿。左面に紀年銘もかなり珍しいです。「寛延二己巳年」は1749年。
後の青面金剛像も庚申塔。
※2025年11月撮影
上部の日・月、青面金剛像、邪鬼、三猿と彫像は全てとてもクリアな状態です。右面に「寛保三癸亥天十月吉日」なので1743年。この庚申塔、一見の価値、あります。
手前左の青面金剛像と右は文字の青面金剛。
※2025年11月撮影
左は合掌する青面金剛像が綺麗に残っています。上部に日と月。足下の邪鬼と三猿。享保十六辛亥年の文字があります。1731年です。
右の文字の青面金剛、上部に日と月と種子ウーン。右側面に「文化三年霜月吉日」と彫られているので1806年。
左奥の2基も庚申塔。
※2025年11月撮影
左の「庚申」と文字が彫られている庚申塔は、高さ119cm。右面に紀年銘「天保九戌十一月吉日」が入っています。1838年です。
その右、不思議な形の自然石に「猿田彦大神」と刻まれています。背面に嘉永元年とあるので1848年の庚申塔。大きくて重い石をどうやって運んできたのか、と思います。
左の塔も青面金剛像です。太陽が当たってコントラストがきついので見辛いですが。
※2025年11月撮影
高さは107cm。青面金剛がショケラと宝剣を持っています。右面に「嘉永七甲寅年冬」とあるので1854年。
まだ庚申塔があるかもしれませんが、広い墓地を隈無く見て歩くのは無理でした。
庚申塔探訪、もう一回続きます。
(写真・文/住田至朗)
※参照資料
首都圏新都市鉄道株式会社 会社要覧2024
るるぶ情報板関東31 つくばエクスプレス JTBパブリシング 2025年5月1日
つくばエクスプレス沿線アルバム 生田誠 山田亮 アルファベータブックス 2023年8月5日
つくばスタイル No.12 枻出版 2011年4月10日
つくばエクスプレス 最強のまちづくり 塚本一也 創英社 2014年10月23日 他
流山市の庚申塔については 流山市立博物館調査研究報告書『流山庚申塔探訪』流山市教育委員会発行を参照しています
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