小田急の新提案「駅~貸し切りタクシー利用」で “神奈川の酒蔵を巡るツアー” 全6コース、駅から手ぶらで楽しむ 周辺観光+日本酒 の旅

神奈川が誇る「名酒」の数々を、心ゆくまで飲み比べたい――そんな願いを叶える新しい旅が始まります。小田急電鉄と神奈中タクシーは、2026年5月11日よりデジタルチケット「神奈川の酒蔵で日本酒巡りツアー」の販売を開始しました。
このツアーは、小田急沿線を中心に点在する神奈川の酒蔵と周辺観光地を、貸し切りタクシーで巡るという画期的な企画です。小田急線の海老名駅または本厚木駅を発着地とし、最大6名乗りの高級ミニバンを貸し切って、県内の12の酒蔵から厳選ルートを巡ります。「酒蔵巡りをしたいけれど、お酒を飲むから運転できない」「自然豊かな場所にある酒蔵へのアクセスが不便」といった旅行者の悩みを解決し、完全手ぶらで大人の贅沢旅を満喫できるのが最大のポイント。インバウンド需要やマイクロツーリズムの観点からも、地域資源と公共交通をシームレスに結ぶ新たな観光モデルとして大きな注目を集めるでしょう。
本記事では、観光スポットも網羅した全6コースの詳細から、料金体系まで、詳しくお届けします 。
全6コースから選べる!貸し切りタクシーで巡る日本酒ツアー
このツアーは、神奈川県内に点在する12の酒蔵から最大4蔵を貸し切りタクシーで巡るデジタルチケットです。2026年5月11日から「EMotオンラインチケット」で発売され、5月16日からツアーが開始されます。
発着地は小田急線の海老名駅または本厚木駅。
運転を気にせず参加者全員で日本酒の試飲を楽しめるうえ、荷物やお土産を車内に置いたまま手ぶらで観光できるのが魅力です。利用する車両は「アルファード」または「ヴェルファイア」で、運転手を除き最大6名まで乗車可能。ゆったりとしたプライベート空間での移動が約束されています。

EMot(エモット)って何?
EMot(エモット)は、小田急電鉄が提供する MaaS(Mobility as a Service)アプリです。電車・バス・タクシー・シェアサイクルなどのデジタルチケット(フリーパス、施設入場券、飲食サブスク)の購入や利用がスマホ一つで完結するサービスです。

多様なニーズに応える6つのコースバリエーション
用意されているのは、酒蔵だけでなく牧場や神社などの周辺観光を組み合わせた全6コース。代表的なコースは以下の通りです。
①観光満喫コース(海老名駅発着・約5時間)
宝暦年間(西暦1751年)創業でモンドセレクションで5年連続金賞受賞の「清水酒造」
⇒丹沢の麓に広がる神奈川県最大級の牧場「服部牧場」
⇒創業1844年・丹沢山系の湧水を用いて、日本酒・相模灘の製造を行う「久保田酒造」
⇒ 1960年創業の神奈川発人気パンメーカー「オギノパン」
⇒全国でも珍しい”栽培醸造蔵”でもある老舗の「泉橋酒造」
このコースは、家族や仲間とワイワイ楽しめる、観光スポット満載の欲張りプランです。

④本格派コース(本厚木駅発着・約5時間)
神奈川県山北町にあり、代表銘柄「丹沢山」「隆(りゅう)」は“食物との一体感”が信条「川西屋酒造店」
⇒神奈川県松田町に蔵を構え約200年にわたり酒造りを続ける老舗酒蔵「中沢酒造」
⇒金太郎伝説ゆかりの地に立つ道の駅「道の駅 足柄・金太郎のふるさと」
⇒酒匂川流域の足柄平野で200年以上酒造りを続ける老舗酒蔵「井上酒造」
⇒神奈川県大井町の曽我梅林にほど近い穏やかな土地で酒造りを続ける「石井醸造」
このコースでは、神奈川が誇る4つの銘醸蔵を制覇できる、お酒好きにはたまらないディープなルート設計となっています。

その他に、②歴史探訪コース(海老名駅発着、熊澤酒造・寒川神社・黄金井酒造・泉橋酒造)、③ゆったりコース(海老名駅発着、熊澤酒造・泉橋酒造・大矢孝酒造)、⑤運気アップコース(海老名駅発着、吉川醸造・金井酒造店・出雲大社相模分祠・熊澤酒造) ⑥短時間コース(海老名駅発着、泉橋酒造・寒川神社・熊澤酒造)が用意されています。
料金は①〜⑤の5時間コースが1台あたり60,000円、⑥の3時間の短時間コースが36,000円(ともに税込み)。仮に6人で利用すれば、1人あたり1万円で専属タクシー付きの贅沢な酒蔵ツアーが体験できる計算になります。


「鉄道+タクシー」が拓く地域観光の新たな可能性
今回の「神奈川の酒蔵で日本酒巡りツアー」は、単なる旅行商品という枠を超え、交通事業者による「地域課題解決型」の観光ソリューションとして非常に秀逸です。
日本の伝統的な酒造りはユネスコ無形文化遺産に登録されるなど国内外で注目を集めていますが、名水を求めて自然豊かな場所に位置する酒蔵は、駅から遠くアクセスに難を抱えがちです。さらに「お酒を飲むためレンタカーが使えない」という酒蔵ツーリズム特有のハードルがありました。
この課題を、小田急電鉄の鉄道ネットワークと神奈中タクシーの貸し切り車両を組み合わせることで見事にクリアしています。また、運転手が翻訳機「ポケトーク」を携帯することで訪日外国人観光客にも対応している点は、インバウンド需要を取り込むうえで強力な武器となるでしょう。

移動そのものを快適なプライベート空間に変え、地域の点と点(酒蔵と観光地)をシームレスに結ぶこの取り組みは、沿線の魅力を再発掘し、公共交通を起点とした新たな観光スタイルとして他地域への波及も期待されます。
(※酒蔵での試飲代はチケット料金に含まれません。 詳細はEMot特設サイトをご確認ください)
丹沢の豊かな自然が育んだ、神奈川の地酒。運転の心配をすることなく、それらの地酒を知人同士で分かち合える時間は、何物にも代えがたい贅沢です。
週末のちょっとしたお出かけに、あるいは箱根観光の新しいオプションとして、小田急のデジタルチケットを利用して極上の日本酒を巡る「大人の冒険」へ出かけてみませんか?
(画像:小田急電鉄)
鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)
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