2026年のゴールデンウイーク、日本の鉄路はかつてない活況を呈しました。JR東日本、JR東海、JR西日本が7日に公表した利用状況(4月24日~5月6日)によると、新幹線と在来線特急を合わせた利用者数が3社そろって前年を上回りました。
東海道新幹線では「のぞみ」が340万人を超え、山陽新幹線や北陸新幹線でも2桁成長を記録するなど、長距離移動の需要が力強く推移しています。各社の詳細な数値から混雑のピーク日、路線の明暗まで、今年のGW輸送の全貌をお届けします。

JR東日本 新幹線・特急とも前年を上回る

JR東日本は新幹線も特急も増加(写真:PIXTA)

JR東日本では、一部線区で大雨や強風などに伴う輸送障害の影響があったものの、新幹線と在来線特急の利用者数はあわせて515.6万人となり、前年同期比105%でした。内訳は、下りが262.6万人(106%)、上りが253.0万人(105%)です。

東北新幹線の大宮―宇都宮・古川―北上間は211.6万人(104%)、上越新幹線・大宮―高崎間は154.1万人(109%)、北陸新幹線の高崎―軽井沢間は83.7万人(106%)となりました。

在来線特急では、中央本線「あずさ」「かいじ」が40.5万人(103%)、東海道本線「踊り子」が14.1万人(106%)でした。利用が最も多かった日は、下りが5月2日で32.9万人、上りが5月6日で31.3万人でした。

・JR東日本
東北新幹線・大宮―宇都宮、古川―北上間 211.6万人(104%)
上越新幹線・大宮―高崎間 154.1万人(109%)
北陸新幹線・高崎―軽井沢間 83.7万人(106%)
中央本線「あずさ」「かいじ」など 40.5万人(103%)
東海道本線「踊り子」など 14.1万人(106%)

JR東海「のぞみ」堅調

JR東海ではのぞみが340万人を突破(写真:PIXTA)

JR東海では、東海道新幹線と在来線特急をあわせた利用者数が511.9万人となり、前年度比104%でした。新幹線は493.2万人(104%)、在来線特急は18.7万人(98%)です。同社は、期間中に新幹線、在来線ともに大きな輸送障害はなく、おおむね順調に推移したとしています。

東海道新幹線を列車別にみると、「のぞみ」が340.6万人(105%)、「ひかり」が81.1万人(100%)、「こだま」が71.5万人(105%)でした。

在来線特急では、「しらさぎ」が2.0万人(107%)と前年を上回りましたが、「しなの」が8.2万人(99%)、「ひだ」が4.7万人(91%)と前年を下回りました。利用が多かった日は、新幹線の下りが5月2日で29.7万人、上りが5月6日で31.1万人でした。

・JR東海
東海道新幹線 493.2万人(104%)
「のぞみ」 340.6万人(105%)
「ひかり」 81.1万人(100%)
「こだま」 71.5万人(105%)
「しらさぎ」 2.0万人(107%)
「しなの」 8.2万人(99%)
「ひだ」 4.7万人(91%)

JR西日本 山陽・北陸新幹線が伸びる

JR西日本は山陽・北陸新幹線が好調(画像:JR西日本)

JR西日本では、山陽新幹線、北陸新幹線、在来線特急の利用者数があわせて325.0万人となり、2025年度比105%でした。山陽新幹線は202.6万人(107%)、北陸新幹線は44.9万人(108%)と伸びました。一方、在来線特急は77.6万人(99%)でした。

山陽新幹線では、「のぞみ」が151.6万人(110%)と増加しました。北陸新幹線では、「かがやき」が28.1万人(106%)、「はくたか」が16.7万人(112%)でした。

在来線特急では、「サンダーバード」が25.6万人(106%)、「やくも」などが4.9万人(109%)。一方、「はるか」は13.4万人(85%)、「くろしお」は6.6万人(84%)でした。行きのピークは5月2日で21.3万人、帰りのピークは5月5日で20.9万人でした。

・JR西日本
山陽新幹線 202.6万人(107%)
北陸新幹線 44.9万人(108%)
在来線特急 77.6万人(99%)
山陽新幹線「のぞみ」 151.6万人(110%)
北陸新幹線「かがやき」 28.1万人(106%)
北陸新幹線「はくたか」 16.7万人(112%)
「サンダーバード」 25.6万人(106%)
「やくも」など 4.9万人(109%)
「はるか」 13.4万人(85%)
「くろしお」 6.6万人(84%)

各新幹線ともに最速達の列車が好調でした。山陽新幹線「のぞみ」の110% や北陸新幹線「はくたか」の112% という数字は、利用者が「移動時間の短縮」に高い価値を見出していることを示唆しているといえるでしょう。また、JR東海・西日本ともに下りのピークが5月2日、上りが5月6日(西日本は5日)に集中しており 、大型連休の中日に休みを挟む「カレンダー通りの移動」になったと言えます。2027年以降のGWも同様の傾向が予想されるため、特定日の「のぞみ」全席指定席化などは、GW移動における重要な判断材料となるでしょう。

2026年のGWは、3社合計で1,300万人以上の人々が新幹線や特急で移動し、前年を上回る賑わいを見せました。上越・山陽・北陸各新幹線の高い伸び率は、地方への観光需要が依然として強力であることを裏付けています。この夏、そして来年のGWに向けて、最新の予約システム(EX予約やe5489等)を賢く活用し、ピーク日を避けた「分散型旅行」を検討することが、より快適な鉄道旅を楽しむ鍵となりそうです。

※対象期間は4月24日~5月6日
(データ/画像:JR東日本、JR東海、JR西日本、PIXTA)

鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)

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