2028年竣工・博多駅直結「博多新三井ビル」建替計画が始動! 地下街と繋がる緑の立体ビル誕生により、駅周辺の回遊性が劇的にアップ

九州の陸の玄関口・博多駅「博多口」近くに位置する「博多新三井ビル」の建替計画が始動しました。三井不動産と三井住友銀行が推進する本プロジェクトは、2028年の竣工を予定。福岡市初となる「博多コネクティッドボーナス」と「グリーンボーナス」の同時取得により、博多駅地下街とシームレスに直結する、緑豊かな次世代型ビルへと生まれ変わります。
新幹線や地下鉄を利用するビジネス客・観光客のアクセスはどう変わるのか? ただの“通過点”だった駅前が“滞在できる憩いの場”へとシフトする、注目の再開発全貌と利用者への影響を解説します。
博多駅の目前に、緑に包まれたビルが誕生!

博多駅前一丁目1番地という絶好のロケーションに位置する「博多新三井ビル」を、地上13階、地下2階建て、敷地面積約1,960平方メートルの次世代オフィスビルへ建て替えます。デザインの大きな特徴のひとつが、博多駅に面して垂直に広がる立体的な緑の外装デザイン「ヴァーティカル・グリーン」です。

バルコニーに中高木や下垂植物を配置し、低層部にも豊かな緑化を施すことで、ビル全体が緑に包まれたような景観を生み出します。

さらに、地上広場には歩く方向や視点によって表情を変えるアルミパネルと緑を組み合わせたシンボル性の高い柱が配置され、博多駅前の新たなランドマークとなることが期待されています。2階レベルには周辺建物とつながる帯状の壁面緑化も施され、歩行者ネットワーク空間に鮮やかな彩りを添えます。
地下街直結で鉄道アクセス向上! 憩いと賑わいの大階段&広場

鉄道利用者にとって特に注目したいのが、地下広場が「博多駅地下街」を通じて博多駅と直結すること。博多駅からのシームレスな移動が可能になり、天候に左右されず快適にアクセスできます。

また、1階にはイベント開催も想定した地上広場を整備し、周辺エリアとのつながりを強化します。

地上広場と地下広場はバリアフリー対応のエレベーターやエスカレーターで結び、さらに両者をつなぐ大階段には豊かな緑やパブリックアート、木材を活用したベンチを配置。単なる通過点ではなく、来街者が気軽に滞在できる憩いの空間が誕生します。

近年、九州新幹線の全線開業や地下鉄七隈線の延伸などにより、博多駅を起点とした交通ネットワークは飛躍的に向上しました。これまでの博多駅はビジネスや観光の「乗り換え拠点」としての色彩が強かったものの、本計画のような回遊性と滞在性を高める再開発が進むことで、駅周辺そのものが目的地となる「滞在型」エリアへのシフトが加速していくと考察します。駅前でのイベント参加やアート鑑賞など、鉄道旅の前後で博多駅周辺の広場を楽しむ新しいスタイルが定着しそうです。
駅前再開発がもたらす「滞在型」博多駅への進化

今回の建替計画で注目のひとつが、博多の賑わい創出につながるビルの建替えを促進する「博多コネクティッドボーナス」と、緑化や環境に配慮したビル計画を促進する「グリーンボーナス」の同時認定を取得したこと。「博多コネクティッド」の対象は博多駅から半径約500メートルの範囲。地下鉄七隈線延伸やはかた駅前通り再整備などの交通基盤整備にあわせ、耐震性の高い先進的なビルへの建て替えや、歩行者ネットワークの拡大を進める取り組みです。すでに都ホテル博多、THE BLOSSOM HAKATA Premier、博多イーストテラス、コネクトスクエア博多、西日本シティビルなどがプロジェクトに含まれており、博多駅前の景色は段階的に変わっています。今回の博多新三井ビル建替計画により、駅前の人の流れが広がることが期待されています。
ちなみに「博多コネクティッドボーナス」「グリーンボーナス」両制度の同時認定は初。容積率緩和のインセンティブを最大限に活かし、駅前という一等地に広大なパブリックスペースを生み出します。
なお、「博多新三井ビル」は環境配慮の面でも、脱炭素社会の実現に向けオフィス用途部分での「ZEB Ready」認証や「CASBEE福岡Aランク」の取得を目指しています。屋上には入居者専用のルーフトップラウンジが設けられるなど、これからの時代に求められる良質な空間を提供します。
2028年の完成に向け、大きく変わりゆく博多駅前エリア。「乗り換えて、通り過ぎるだけの駅」から、「わざわざ立ち止まり、時間を過ごしたくなる駅」へ。九州への鉄道旅やビジネスで訪れる際は、進化を続ける街の姿にぜひ注目してみてください!
(画像:三井不動産、三井住友銀行)
鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)
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