新しいライフスタイルとして注目を集める「二地域居住」。地方移住やワーケーションへの関心が高まる中、ANAが展開する支援ポータルサイト「ANAの二地域居住 BLUE SKY LIFE」で、2026年度の「お試し二地域プラン」が7月15日からスタートしました。今年は対象地域が1道8県20自治体へ大幅に拡大し、ANA SKY コインを活用した航空券補助も導入。移動の経済的負担が軽減され、旅行好きや航空ファンにとっても見逃せない内容に進化しています。この画期的な取り組みの全貌と、おでかけ需要への影響を解説します。

そもそも「二地域居住」とは? 新しい暮らしのカタチ

二地域居住とは、本来の生活拠点(主に都市部)とは別の地域にもうひとつの拠点を持ち、行き来しながら暮らすライフスタイルのことです。完全な移住よりもハードルが低く、週末だけ地方で過ごしたり、リモートワークを活用して数週間滞在したりと、個人のペースに合わせた柔軟な暮らし方が可能になります。
地方の豊かな自然や人々と触れ合うことで日常がリフレッシュされるだけでなく、地域社会の活性化や関係人口の創出にも繋がるため、近年非常に高い注目を集めています。

ANA「お試し二地域プラン」2026年度の拡充ポイント

地域との関わりが体験できる各地域独自の体験メニューへ参加することで、航空移動の負担軽減サポートを受けることができる「お試し二地域プラン」

全日本空輸(ANA)とANAあきんどが推進する「ANAの二地域居住 BLUE SKY LIFE」では、地域での暮らしを気軽に体験できる「お試し二地域プラン」を提供しています。
2年目となる2026年度は、対象エリアが昨年の3県9自治体から1道8県20自治体へと大幅に拡大されました。対象期間も3ヶ月延長され、より多くの選択肢から自分の理想に近い「第二の拠点」を探せるようになっています。

最大の魅力は「航空券補助」による移動費サポート

二地域居住における最大の課題といえば、拠点間を移動するための交通費です。今回のプランでは、その経済的負担を軽減するため、定額割引スキームが導入されました。
地域の体験メニューに参加することで「選べるe-GIFT」を通じ、航空券の支払いに利用できる「ANA SKYコイン」が付与されます。国内線航空便の支払いに10円分相当から利用できるため、利用者の利便性が大きく向上しています。

北は北海道から南は佐賀まで!多彩な20の自治体

本年度のプランに参画する自治体は、自然、歴史、食など、それぞれ独自の魅力を持っています。

北海道エリア:釧路市、中富良野町、中川町
青森県:黒石市
山形県:酒田市
鳥取県:米子市、智頭町、北栄町
島根県:江津市
山口県:岩国市
香川県:観音寺市
高知県:安田町、大豊町、仁淀川町、梼原町、馬路村、本山町、大川村
佐賀県:神埼市、有田町

たとえば、山形県酒田市の最寄りとなる庄内空港は、羽田 07:05発~庄内 08:05着(※ダイヤは一例)のように、約1時間でアクセスが可能。航空路線を活用した抜群のアクセスを誇る地域も揃っています。

航空インフラが切り拓く「移動の日常化」

編集部として注目したいのは、この取り組みが航空機を日常的な移動手段として再定義している点です。これまで航空機は非日常の旅行や出張で利用されるのが一般的でしたが、ANAが自ら移動費をサポートして二地域居住を後押しすることで、航空移動が生活の一部へと変化しつつあります。
また、航空ファンにとっては、定期的に特定のローカル路線に搭乗する口実にもなり、マイルやステイタスの獲得と地域貢献を両立できる魅力的な選択肢と言えるでしょう。地方空港の利用促進や過疎化路線の維持にも繋がる可能性を秘めており、航空業界と地方自治体の新たな共存モデルとして、今後の動向から目が離せません。

こんな暮らしが叶う!「鳥取県米子市」の週末移住生活

鳥取県米子市、毎年多くの海水浴客で賑わう「皆生温泉海遊ビーチ」から見た皆生温泉街(画像:Pixta)

二地域居住といっても、具体的にどんな生活になるのかイメージしづらいかもしれません。そこで、今回対象となっている20自治体の中から「鳥取県米子市」を例に挙げてみましょう。
米子空港は、羽田空港から約80分でアクセスできる非常に便利な立地です。米子空港から米子駅はバスで約30分。金曜日の夜や土曜日の早朝にふらっと飛行機に乗り込み、到着すればそこは名峰・大山と日本海に囲まれた豊かな自然空間。
昼間は海や山でアクティビティを楽しみ、新鮮な海の幸を堪能した後は、地元に湧く皆生温泉で日頃の疲れを癒やす。あるいは、整備されたコワーキングスペースで都会の喧騒を離れて集中してリモートワークをこなし、夕方からは地元の人々と交流する。交通インフラが整っている米子市だからこそ、移動のストレスなく「都会でのオン」と「地方でのオフ」をシームレスに切り替える、理想的な二地域居住が実現できるのです。

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