大阪の賃貸で注目の街ベスト30!首位は「江坂」、新幹線アクセスの「新大阪」も人気 北大阪急行延伸やなにわ筋線計画の影響は?

大阪でいま選ばれている街はどこ? ニフティ不動産が発表した2026年版「大阪の賃貸物件探しで注目の街ランキング」では、江坂が首位に返り咲き、御堂筋線沿線が上位を独占しました。
鍵を握るのは都心へのアクセスの良さと家賃バランスの関係ですが、「子育て支援や生活環境まで含めて街を選ぶ」というトレンドも見えてきました。本記事では大阪の「注目の街」を紹介するとともに、「北大阪急行の延伸」や「なにわ筋線計画」など、鉄道メディアならではの観点でランキングを深掘りします。
■調査概要
調査期間:2026年1月1日~2026年3月31日
調査手法:ニフティ不動産のWEBサイトとアプリで賃貸物件検索の際に閲覧された物件が存在する駅の表⽰数を基に集計
調査対象:ニフティ不動産のWEBサイト、アプリのユーザー
※1、※2 間取りごとの平均家賃、駅ごとの掲載物件情報数は2026年3月31日時点の情報を基に算出
※3 表示回数の最大値を基準に、他の表示回数を相対的にスコア化して算出
※現在は掲載が終了している物件もございますのであらかじめご了承ください
2026年注目の街ベスト30、御堂筋線沿線が上位に
1位に輝いたのは3年ぶりの首位返り咲きとなる「江坂(吹田市)」、2位は「新大阪(大阪市淀川区)」、3位は「東三国(大阪市淀川区)」。Osaka Metro御堂筋線沿線がトップ3を占める結果となっています。

第1位江坂は掲載物件情報数が最多

首位に返り咲いた江坂は定番の人気エリアです。「Osaka Metro御堂筋線・北大阪急行線が利用できる」「東海道・山陽新幹線の新大阪駅まで2駅」「梅田駅まで乗り換えなしの約10分」という鉄道アクセスの利便性の高さが特徴。北大阪急行も2024年3月に延伸し、これまでの終点である千里中央駅から更に北へ、箕面萱野駅まで電車でアクセスできるようになりました。
ニフティ不動産は「江坂の強みは、圧倒的な物件の選択肢」と解説しています。掲載物件情報数は今回のランキングベスト30で最多となり、2位新大阪の約1.8倍。商業施設も充実し緑も豊か、家賃も都市近接の水準としては手が届きやすく、選ばれやすい要素が満載です。
第2位新大阪は新幹線アクセス以外の強みも

鉄道ファンなら誰もが知る新大阪駅。西日本でも有数の鉄道ハブであり、新幹線利用が多いなら選択肢に上るのも頷ける話です。平均家賃は1LDK以上となると江坂を上回りますが、1Kなら6.7万円と手頃であり、どちらかといえば移動の多い単身者向けのエリアと言えるでしょう。
交通インフラの将来性も抜群です。2031年春には大阪駅(うめきたエリア)とJR難波駅・南海新今宮駅を結ぶ「なにわ筋線」が開業する予定で、将来的には南海電鉄の空港特急の乗り入れ、新大阪駅から十三駅を経由しうめきた新駅まで結ぶ阪急の連絡線建設などが計画されています。実現すれば関空へのお出かけも格段に便利になり、移動においてはもはや隙なしとも言える好立地に。出張が多いビジネスパーソンだけでなく、将来的な資産性や利便性を重視する借り手にとっても大本命のエリアと言えます。
第3位東三国は行政支援が手厚い

江坂と新大阪の間に位置する東三国も3年連続でトップ3に入った人気エリア。ニフティ不動産は東三国の魅力について、大阪市の子育て世代への経済的支援の手厚さ、学齢期の支援などを挙げています。賃料は江坂よりやや高めの水準ですが、支援の手厚さも込みで考えると良い選択肢になります。
隣り合う駅でありながら、江坂は「大阪府吹田市」、東三国は「大阪市淀川区」と行政区が異なります。大阪市(東三国・新大阪)は高校生世代までの医療費助成や習い事塾代助成事業(条件あり)など子育て手当・支援策が手厚く、吹田市(江坂)は公園の多さや街街の落ち着きに定評があります。単身かファミリーか、子育て支援を重視するかによって、目鼻の先にあるこの2駅の選び分けが生まれています。
交通アクセスの視点から見る御堂筋線の強み

鉄道網の観点で見ていくと、江坂から新大阪にかけてのエリアが支持される理由は明確です。大阪の主要ビジネス街を南北に貫く御堂筋線は、高頻度運転を維持する大動脈。江坂駅からは北大阪急行線と御堂筋線が利用でき、梅田駅まで乗り換えなしで約10分。大阪でもトップクラスに「使いやすい路線」であると言えるでしょう。
また、ランキング最上位にこそ来ていないものの、南側のあびこや長居などは家賃が安く、御堂筋線の利便性を享受しつつ生活費を抑えたいというニーズを満たすエリアとなります。
新路線開通で見込まれる「九条」の進化

ランキングの中位から下位にかけては、都心西部の躍進が目立ちます。前回調査の第45位から第25位に入った「九条(大阪市西区)」や、19位から10位に浮上した「福島」などがその筆頭。
九条駅は、Osaka Metro中央線が2025年1月に夢洲駅まで延伸した恩恵を受けています。ビジネス街へのアクセスも良く、九条駅~本町駅間は約4分。阪神なんば線との2路線利用により、交通の選択肢が広がりました。
阪神なんば線を使えば神戸三宮や難波・奈良方面へも一本で行けるため、職住近接を求める若手社会人からの注目も集めているのかもしれません。
連続立体交差事業が進む「香里園」

郊外エリアでは、「香里園(寝屋川市)」が前回20位から11位へと順位を急上昇させました。京阪本線の急行停車駅であり、京橋駅まで約15分の好立地。大阪都心部と枚方・京都方面どちらへ行くにも便利です。賃料水準も1Kで4万円台と、コストを抑えたい単身者や子育て世帯から注目を集めています。
住まいは交通利便性で選ばれる?それとも安さ?
駅周辺の環境変化
現在、香里園駅を含む京阪本線の一部区間では、大阪府施行の「連続立体交差事業(高架化)」が進行中。完成すれば21か所の踏切がなくなり、周辺道路の混雑緩和が期待されます。交通の利便性だけでなく、駅周辺の動線がより安全でスムーズになる点も、長期的な住みやすさとして評価されている要因と考えられます。
新路線の開業や駅周辺の整備は、日々の生活スタイルに大きな影響を与えます。今後も進化を続ける大阪の鉄道ネットワーク。路線図を眺めながら、自分に合った住まいの選択肢を広げてみるのも一つの楽しみ方です。
生活コストの上昇も大きな影響を与えている?
ニフティ不動産は直接言及していませんが、今回のランキングの大きな特徴として見逃せないのが「平均家賃」です。「香里園」「あびこ」「寝屋川」「萱島」など、家賃の安い街がランクアップしている傾向にあります。昨今の円安やインフレにより、物件価格も賃貸の家賃も上昇傾向にありますが、それでも日本の住宅家賃は物価の上昇に対し遅効性があると言われます。つまり、食費などが上昇しても家賃は相対的に上昇し辛く、生活費を抑えやすいのです。
円安やインフレにより生活費が圧迫された場合、生活コストを下げるために家賃の低い場所への引っ越しを検討する方も多く、今回のランキングにもそのような借り手の考えが織り込まれているのかもしれません。
(画像:ニフティライフスタイル)
鉄道チャンネル編集部
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