【山口DC】新岩国駅からバス15分の絶景! 唯一無二のアーチ橋「錦帯橋」からロープウェーで岩国城へ。秋の岩国を巡る王道ルートの魅力とは?

日本三名橋のひとつに数えられる「錦帯橋」や山頂にそびえる「岩国城」を擁する岩国エリア。山口県屈指の観光名所として、日々多くの旅行者が訪れています。新幹線の新岩国駅からバスで約15分とアクセスも良好。半日〜1日あれば、清流・錦川にかかる世界唯一の木造アーチ橋を自らの足で渡り、ロープウェーで一気に山頂の城へ向かうという、起伏に富んだ絶景ルートを効率よく楽しめます。特に注目したいのが、錦帯橋の急勾配や、一国一城令で一度は壊されながらも当時の石積み技術で復元された岩国城の力強い石垣など、現地でしか味わえない歴史の息吹です。
本記事では、秋の行楽シーズンに訪れたい岩国観光の王道ルートについて、独自の建築美から山頂からの大パノラマまで、実際の渡り心地や見どころのポイントを解説します。
【参考】【山口DC】2026秋の朝ドラで話題!「宇野千代」の故郷・岩国へ。彼女が10代を過ごした生家の見どころは? 新幹線・飛行機アクセスも解説 https://tetsudo-ch.com/13038396.html
日本三名橋「錦帯橋」を見学! 歴史と建築美のロマン

JR新岩国駅からバスで約15分、「宇野千代生家」からは旧山陽道沿いを北東方向へ徒歩約20分の場所に、日本三名橋の「錦帯橋」はあります。山口県を代表する名勝で、江戸時代の1673年に創建された5連の木造アーチ橋です。

最大の特徴は、世界唯一の「錦帯橋的アーチ構造」により、石垣から石垣まで35.1メートルという長い径間の木造アーチを実現していること。

正確には、5連のうち中央部の3連がアーチ構造で、両端の2橋はゆるやかな反りの桁に床板をのせた、シンプルな桁橋構造になっています。

頑丈でありながら美しいアーチを描くその独自の構造は、日本の建築史・土木史における最高峰の傑作と称されています。

錦帯橋を渡ったところにある「槍倒し(やりこかし)松」は、岩国武士の負けず嫌いな気質を象徴する松と言われています。
かつて、諸国の大名が他藩の城下を通るときは行列の槍を倒すのが礼儀でしたが、小藩である岩国藩を通るときは槍を立てたまま通った藩が多かったため、それを阻止するため、横枝の張った松の木を植えて槍を倒さざるを得ない状況を作ったのだそうです。

壮大な錦帯橋を架橋したのが、岩国藩の第3代藩主である吉川広嘉(きっかわ ひろよし)です。橋のたもと近くには吉川広嘉公の銅像が佇み、水害に強い橋を目指した先人の知恵と情熱を今に伝えています。

錦帯橋から、旧岩国藩主・吉川家の居館跡を整備した「吉香公園」を通って岩国城へ向かいます。公園内では、岩国城下町の礎を築いた初代岩国藩主・吉川広家(きっかわ ひろいえ)の銅像を見ることができます。

錦帯橋が架かる清流錦川では9月10日まで、夏の風物詩として伝統の「う飼」が行われています。吉香公園内にある飼育施設「吉香 鵜の里」で、ウミウ(鵜)たちの姿を見ることができます。

「吉香 鵜の里」のすぐ近くには「旧目加田(めかた)家住宅」や「岩国シロヘビの館」があります。

「旧目加田家住宅」は2026年いっぱい整備のために休館していますが、国の重要文化財に指定されている建物。武家屋敷としては珍しい2階建てですが、身分の高い武士に配慮し、表側からは平屋に見えるように設計されています。

今回は時間の関係で見ることができませんでしたが「岩国シロヘビの館」ではシロヘビを実際に見ながら、歴史や生態について学べます。国の天然記念物で世界でも岩国にしか生息していないという「岩国のシロヘビ」、次回は是非会いに行きたいですね。
ロープウェーで岩国城へ!

錦帯橋を渡った先からは、岩国城ロープウェーに乗って城山山頂を目指します。

山麓駅から標高約200メートルの山頂駅までは約3分間の空中散歩。あっという間に到着しました。

山頂駅を降りると目に飛び込んできたのが、大きなからくり時計。時間になると、鵜飼の鵜匠と鵜の人形が音楽に合わせて踊り出します。

岩国城までの道のりは北側ルートと南側ルートがありますが、いずれも山頂から10分ほど坂道を歩きます。

岩国城の周辺には豊かな自然が残されています。木々に囲まれた中を歩いていると、幹が赤くなっているヒノキを見かけます。これは、ヒノキの樹皮「檜皮(ひわだ)」を採取した後。瑠璃光寺五重塔などに使われている檜皮葺屋根の材料となっています。皮は次第に再生し、時が経てば再び採取ができるようになるそうです。

敵からの鉄砲による攻撃を防衛するための、空堀が築造されていました。日本最大級の箱堀です。

1608年(慶長13年)に前述の初代岩国藩主・吉川広家が建立した岩国城。しかし、完成からわずか7年後の1615年(元和元年)、江戸幕府の「一国一城令」により、取り壊しとなりました。旧天守台の石垣は発掘調査後、旧天守台築城当時の石積み技術そのままに修復したものです。

「一国一城令」により石垣まで壊されてしまった岩国城ですが、落石への配慮などから破却を免れた石垣が一部残されています。

四季折々の木々に囲まれた遊歩道を10分ほど歩くと、白亜の天守が美しくそびえる岩国城へ到着します。

現在の天守閣は1962年に再建されたものです。

天守閣の最上階からは、今渡ってきた錦帯橋や曲がりくねる錦川、岩国の城下町を眼下に収め、藩主になったかのような気分を堪能できます。
独自のアーチ構造が美しい錦帯橋から、城下町を眼下に望む岩国城まで、岩国には先人たちの知恵と美意識がギュッと詰まっています。2026年秋の「山口DC」期間中は、気候も良く散策にはベストなシーズン。新幹線の新岩国駅や岩国錦帯橋空港からのアクセスも良いため、週末の1泊旅行にもぴったりです。清流・錦川のせせらぎと歴史のロマンを感じる岩国へ、ぜひ歩きやすい靴で出かけてみてくださいね!
文・写真:斎藤若菜
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)
関連リンク
関連キーワード