5月22日から山手線の営業運転につくE235系量産車。この編成に世界初の技術が採用されていることが明らかになりました。スリーエム ジャパンの発表によれば、E235系のステンレス製車体に貼って使用できる透明フィルムの技術が世界初。同形式の外装の特徴であるステンレスのメタリックな質感を生かしたデザインを実現させたと伝えています。

これまで、透明フィルムは屋外のステンレス部分に貼ると、フィルムが短期間で劣化してしまい、ステンレス製の鉄道車体には透明フィルムでデザインを施すことは難しいといわれていまいた。

そこで今回、耐候性や耐汚染性、施工性、再剥離性などに優れる粘着剤付きフィルム「3M スコッチカル フィルム」が採用され、都心をぐるりと走る山手線の最新車両E235系に施されることに。

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3Mは、2016年1月、ステンレスに貼れる耐候性・耐汚染性に優れた透明フィルム「3M スコッチカル グラフィックフィルム ステンレス用透明タイプ」を開発。同社独自のフィルム技術で、ステンレス製の鉄道車体への加飾を実現させました。

同社は「これにより、ヘアラインなどステンレスの独特の質感を生かした車両デザインが可能となります。本フィルムは、山手線のE235系通勤形車両が初めての採用となります」とも伝えています。