地下鉄車両基地と大きな川を跨ぐ600mの道路橋をつくる――。千葉県市川市、江戸川と東京メトロ東西線車両基地(深川検車区行徳分室)の上を行く、千葉県道179号船橋行徳線「妙典橋」の架設工事が佳境をむかえています。5月初旬に現場へ向かうと、その全容が見えてきました。

妙典橋(仮称)を含む県道179号船橋行徳線は、JR総武線 西船橋駅付近を起点に、将来的に京葉道 原木IC、建設中の外環道千葉区間 市川南ICなどと接続し、妙典橋で江戸川や車両基地を越え、浦安方面(東京ディズニーリゾートエリア)へと向かうルート。首都高湾岸線やJR京葉線と、メトロ東西線の間を行くバイパス線というイメージです。

妙典橋は、片側1車線の2車線道と、江戸川上流側(東西線方)に片側歩道を組む橋で、橋の部材は海側から江戸川を経由して運搬し架設。車両基地の直上付近の架設工事は、基地の電気を数時間停止して行われました。

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現場へは、メトロ東西線 妙典駅から江戸川右岸河川敷を歩いて徒歩5分。土手の上からは、車両基地に集結する東西線車両、その上を行く妙典橋、穏やかに流れる江戸川が一望できます。また、「本橋の架設による東京メトロ東西線の運行への影響が生じないように、車両基地内に橋脚を設置しないものとし、この箇所を支間長98.75mでまたぐ計画としました」と記されているように、妙典橋を遠くから眺めたり、近づいて見上げてみると、その支間の長さも実感できます。

――――写真は2017年5月、江戸川右岸から撮影。