田園都市線の歴史は複雑です

かつて(1969年まで)井の頭線渋谷駅の横には東急玉川線のホームがありました。現在も三軒茶屋駅〜下高井戸駅間を走る世田谷線と直通運転も行われた路面電車でした。玉電という愛称で呼ばれ二子玉川園駅(現・二子玉川駅)まで国道246号を走っていました。1969年に国道246号の上に首都高速道路3号線が計画され、渋谷からの地下鉄(のちの新玉川線)が計画されたため、現在の世田谷線を除いて全線が廃止されて代行バスが運行されました。

京王井の頭線渋谷駅の横には線路が撤去された後にはバスが走る様になって、珍しいバスの転車台が有りました。今は渋谷マークシティーというビルになっている場所です。

一方、二子玉川園から溝の口間は1927年(昭和2年)に開通した古い路線で溝の口線として玉川線と直通運転されていました。しかし1943年(昭和18年)には輸送力増強のために軌間が1372mmから1067mmの鉄道に転換され1966年(昭和41年)に田園都市線溝の口〜長津田間開業と同時に二子玉川園(現・二子玉川)〜溝の口間が高架化されました。

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1977年(昭和52年)に渋谷〜二子玉川間に新玉川線が開通した時には田園都市線と直通運転をしていませんでした。この年の5月にあざみ野駅が開業します。11月から新玉川線と田園都市線を直通する快速列車の運行が始まりました。

あざみ野駅にも歴史があります

1977年(昭和52年)に東急田園都市線あざみ野駅が開業しました。1993年(平成5年)には横浜市営地下鉄3号線(ブルーライン)が新横浜駅から延伸開業してあざみ野駅は乗換駅として発展しました。2002年(平成14年)には東急田園都市線の急行停車駅になります。2015年(平成27年)には横浜市営地下鉄の快速停車駅にもなりました。1980年(昭和55年)には1万人を切っていた1日の乗車人員が2014年(平成26年)には横浜市営地下鉄を合わせて10万人を越えるまでになっています。

あざみ野駅開業40周年記念入場券

記念入場券には40年間のあざみ野駅の写真の載った台紙が付いています。入場券は大人3枚・小児3枚のセットで発売価格は600円。5月21日(日)の初電から今年の大晦日まで田園都市線あざみ野駅改札窓口で販売されますが限定500部なのであっと言う間に売り切れてしまいそうです。

※画像は東急電鉄リリースより