SuicaやPASMOをピッとかざして駅の自動改札を通り抜けるように、スマホをピッとかざして動画コンテンツや聞きたい音楽ファイルを瞬時にゲットできる時代が、すぐそこまできています。

一般社団法人TransferJetコンソーシアムは、そのプロモータ企業であるソニー、日本無線、NTT、東芝の4社と協力し、米国に本部を持つ電気電子学会IEEEで規格化活動を継続、今回、10Gbpsを超える超高速近接無線通信IEEE802.15.3eの国際標準規格化を完了したと伝えました。

同規格は、10Gbpsを超える超高速通信によって、4K解像度やバーチャルリアリティの映像といった大容量データを瞬時に転送が可能。あらゆる「かざす」というアクションで、大容量データの瞬時転送が可能になると4社らは伝えています。

ADVERTISEMENT

その通信開始までの接続時間は2msec以下。つまり0.002秒、1000分の2秒です。この接続時間大幅短縮により、改札ゲート通過時のコンテンツ配信など、新たなユースケースの創出も検討されています。

同規格化には、韓国ETRI(韓国電子通信研究院)の協力も得て実現。TransferJetコンソーシアムは、「本規格をベースにした新たな高速近接通信技術“TransferJet X(トランスファージェット エックス)”の策定を推進。TransferJet X 搭載の機器が普及することで、従来のモバイルネットワークを補完し、かつ将来のモバイルトラフィック状況が改善されることが期待される。また、新しいアプリケーションやサービスの創出にも貢献していく」とも伝えています。