西武鉄道の新たなフラッグシップ車両が見えてきました。同社はこれまで、「いままでに見たことのない新しい車両」をつくるとアナウンスしてきましたが、ここで一歩すすんだデザインを発表しました。

アルミ素材に塗装を施したシルバーの外観に、大きな客室窓が並び、丸みを帯びた先頭形状が印象的。その先頭形状とは独立したスカート(排障器)がついています。

デザインコンセプトは、「都市や自然の中でやわらかく風景に溶け込む特急」「みんながくつろげるリビングのような特急」「新しい価値を創造し、ただの移動手段ではなく、目的地となる特急」。

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「新型特急車両は3つのデザインコンセプトをもとに、国内初となる先頭車前面ガラスや大きな窓など、外観・内観ともに「いままでに見たことのない新しい車両」を目指しました。さらに、基本デザインを監修する妹島氏とともに、車内のテキスタイル(布地)はデザイナーの安東陽子氏、照明デザインは照明家の豊久将三氏がタッグを組み、新型特急車両を彩ります」(西武鉄道)

ここで鉄道チャンネルニュースが注目したのは、編成両数。同社はこの新フラッグシップ特急車は8両編成とし、7本(合計56両)をつくると伝えています。既存の10000系ニューレッドアローが7両編成で12本が活躍中。40000系 S-TRAIN は、10両編成です。この新フラッグシップ車が初めて登場するころは、優等列車に、7両・8両・10両編成が混在すると予想されます。

また、将来的には、この新フラッグシップ車で客室空間のクオリティーを向上させ、座席数や列車本数を減らしても、特急利用率をアップさせたいという狙いがあるかもしれません。通勤ライナー的存在の特急列車は、S-TRAIN が担う方向になるとも考えられます。

この西武の新フラッグシップ車の運行開始は、2018年度末ごろを予定しています。