東京メトロ 2016年の忘れ物受領件数1日あたり1、835件 返還率は約29%

概算すれば年間約67万件の忘れ物が届けられるということです。保管に要するコストの膨大さが実感できます。鉄道会社としては「忘れ物をしないこと」を何よりも求めたいのでしょうが「忘れたくて」忘れ物をする人は居ないのですから、次善の策は「忘れたモノがスムーズに持ち主のもとに返る」ことです。

専用タグを付ければ 忘れ物をしても すぐに見つかる!?

そこで大切なモノに「専用タグ」を付けておけば、忘れ物をしても東京メトロの忘れ物総合取扱所(飯田橋駅構内)に設置された専用アンテナ、または銀座線渋谷駅、丸ノ内線池袋駅、有楽町線新木場駅の各駅事務室に配備されたタブレット端末(専用アプリがインストールされていて専用アンテナとして使用されます、これは今回初めて行われる試みです)が専用タグから発信される信号をキャッチして忘れ物をした人に忘れ物がある位置を通知するという仕組みです。

実証実験は6月19日(月)スタート

東京メトロは「お忘れ物自動通知サービス」をMAMORIO(株)と協力して行います。実際にはMAMORIO(株)が提供する専用タグを大切なものに付けます。

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専用タグは位置情報を発信していて、それが上記の東京メトロの忘れ物総合取扱所(飯田橋駅構内)に設置された専用アンテナ、または銀座線渋谷駅、丸ノ内線池袋駅、有楽町線新木場駅の各駅事務室に配備されたタブレット端末(専用アプリがインストールされていて専用アンテナとして使用されます)が忘れ物をした人にアンテナの30m以内に忘れ物があることを通知します。

忘れ物をした人のスマートフォンなどに通知される情報のイメージです。

専用タグはご自分で用意してください

専用タグは、ECサイト、大手家電量販店、大手百貨店などで購入できます。公式Webサイトはこちらです。(https://mamorio.jp)実証実験は来年3月末までの予定です。同じ専用タグを使った実験を東急電鉄も昨年11月から半年間実施しました。

大事なものを列車内などに忘れたことに気づいて真っ青になった経験のある人は、自分のスマートフォンにこんな通知が来たら、心底ホッとしますよね。

仮にこの仕組みを首都圏の鉄道会社がインフラとして導入すれば専用タグの場所が一目瞭然になる日が来るかもしれませんね。忘れ物は無くせませんが、返還率が劇的にアップするかもしれません。

※画像はMAMORIO(株)リリースより