辰巳駅前にある奇妙な平屋、収容所のようにも見えるその正体と現実

2017.08.14

東京都江東区辰巳。東京メトロ有楽町線1番出入口からすぐの場所に、奇妙な平屋の建屋が3棟。シンプルでスクエアな建物の広さは10畳ほどで、A・B・C棟ともドアが1枚、金網で覆われた窓が1枚。一見、どこかの収容所のようにも見える。

その正体は、東京都港湾局辰巳地盤沈下観測所。

東京港エリアの地盤沈下を観測し、埋立地の開発・維持・保全、防災対策のための基礎資料を得ることを目的とし、各地盤の沈下及び地下水位の観測を1970(昭和45)年から継続して実施。東京港エリアには、この辰巳のほか、砂町、15号地、新有明、大井その1、大井その2と、6か所ある。

辰巳地盤沈下観測所は、辰巳駅前ロータリー、都営辰巳一丁目アパート、区立辰巳児童館に囲まれた敷地にあり、一般の立ち入りを禁止したエリアに3棟が立つ。その背後にそびえる豊洲のタワーマンションとのギャップが、妙。

平屋の観測所と、コンクリートジャングルが織りなす風景は珍妙だけど、最近の観測結果を見ると、ちょっと深刻。

東京都港湾局の調査結果「観測所毎の累計沈下グラフ(昭和45年~平成25年)」によれば、この6つの地盤沈下観測所でもっとも著しい沈下量をみせているのが大井その2。「大井その2地盤沈下観測所は、観測開始から40年経過した現在でも継続的な沈下傾向が見られる」という。


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