御堂筋線、谷町線、四つ橋線、中央線、千日前線、堺筋線、長堀鶴見緑地線、今里筋線の8路線をかかえる大阪市交通局地下鉄事業。その株式会社化をめざす準備会社の大阪市高速電気軌道社(地下鉄新会社)は、コーポレート・アイデンティティ(CI)などを構築する事業者(契約候補者)に、ジェイアール東日本企画 関西支社(大阪市北区中之島)を選びました。

JR東日本グループの広告関連企業、ジェイアール東日本企画は「国内有数のマーケットに拠点を置くことにより、クライアントの要望にこれまで以上にスピーディかつきめ細かく対応する」ことをめざし、ことし4月1日に関西支社や中部支社を開設。大阪市の公募型プロポーザル方式による「大阪市高速電気軌道株式会社(地下鉄新会社)CI構築等業務委託」にエントリーしていました。

プロポーザル方式とは、「建築設計を委託するうえで、もっとも適した『設計者(人)』を選ぶ方式。技術力や経験、プロジェクトにのぞむ体制などを含めたプロポーザル(提案書)の提出を求め、公正に評価して設計者を選ぶ方式」(国土交通省)。今回の公募では、8者がエントリー。

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8月17日にプレゼンテーションが行われ、大阪商業大学商学科 加藤司教授や、千年治商店 山野千枝代表取締役、大阪ガス地域創造部門近畿圏部ソーシャルデザイン室都市魅力研究室 山納洋室長などによる選定委員が審査した結果、ジェイアール東日本企画 関西支社に決まりました。

審査項目は、一般的なCI構築に対する考え、業務実施方針および作業設計、スケジュールおよび実施体制、発注者が指定する駅での愛称・ロゴ等の披露・記念セレモニー、当面の間のPR、積算の妥当性、CI構築実績、今後想定されるブランディング展開(案)など8項目。それぞれの合計点でジェイアール東日本企画 関西支社が最高得点でした。