もうすぐ終点の大雄山駅です

富士フイルム前駅です。山が迫ってきました。

駅名標。駅を出て北西に進んで狩川の支流を渡って県道74号線も越えます。左手に小田原百貨店という名前のスーパーがあります。さらに狩川を渡ると富士フイルム神奈川工場足柄サイトがあります。一般客が訪問する場合なのかな、富士フイルムの案内では大雄山線和田河原駅下車徒歩7分となっています。富士フイルムの横、狩川沿いに春木径というのがあって桜の名所です。

小田原から21分、13:45、大雄山駅に到着です。手前の側線に事業用車両です。

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頭端式島式ホーム1面2線に側線がいっぱいあります。

右側(北側)には車庫があります。

1番線に到着します。

大好きな終端部。

駅名標が2種類。12番目の駅と分かる駅番号。

ちょっと素っ気ないですけれど、こっちが一般的かな。

2番線側の終端部もいいですねぇ。

2番線側の終端部の向こう側にはカメさんがいました。

外に出て駅舎正面。木造駅舎、良い感じですね。

斜めから、金太郎像が手前にあります。

駅舎左側にスロープがあって、車庫の中が見えました。1928年(昭和3年)に「鐵道省」の車両として製造されて相模鉄道を経て1976年(昭和51年)に伊豆箱根鉄道にやってきた電車です。1996年(平成8年)に改造されて工事用車両コデ165になりました。甲種輸送や工事用貨車を引いています。

14:14発の小田原行に乗ります。改札口。

そうなんだ・・・伊豆箱根鉄道は11月に創立100周年なんですね。私鉄に乗ろうの駿豆線その1に「1916年(大正5年)12月に駿豆鉄道が設立されて、この日が現在の伊豆箱根鉄道の設立日になっています。」と書いています。

ホームから車庫を覗いたらコデ165がちょっとだけ見えました。

小田原側の側線に、日本鉄道建設公団から購入した軌道用モーターカーとバラスト撒布車が駐まっています。往路で見えた反対側ですね。

事業用車両の向こうから列車がやってきます。

この車両が小田原行になります。

伊豆箱根鉄道、駿豆線は終点が修善寺という有名な観光地ということもあって、どこかしら外向きな印象があったのですが、大雄山線は、穏やかな住宅地を走っていて、地味という印象でした。しかし沿線には、城趾や史跡が点在していたり、東京の私鉄には無い、静かな佇まいが何とも言えない優しい空気を作っていました。ザラザラしたところがなくて、ゆったりと足湯に浸かって、ホッとしている気分でしたよ。今度は、気のむいた駅で降りて、時間を気にせずに暗くなるまで散歩したいな。

(写真・記事/住田至朗)