大阪環状線からオレンジ色の103系が10月3日に引退し、多くのファンがその別れを惜しむシーンを、NHKはじめ各局のニュース番組が報道した。その前日、京都駅に現れるウグイス色の103系は、普段通りにシレッと仕事している。

奈良電車区に所属する103系。この日、京都駅で出会った近ナラ103系は、4両のNS401編成、NS403編成、NS404編成。大阪環状線で最後まで走っていた吹田総合車両所森ノ宮支所LA4編成などと違い、奈良線の103系は、初期タイプの低運転台で、屋根上の円形ベンチレーターなども残っている。

この3つの編成を比べても微妙な違いがある。前照灯は、「豚鼻」と呼ばれる楕円ベースに2灯のタイプだが、NS401編成は真円・楕円のなかに2灯を配する原型似のもの。

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奈良線の103系は、いまも健在。となりのホームに緑色の115系や117系が入ってきた。