第45回東京モーターショー2017(The 45th Tokyo Motor Show 2017)の一般公開がきょうから始まった。自動車メーカーが展開する大きなフロアに混じり、小さいながらも自動車関連部品などを紹介するブースのなかに、鉄道技術を紹介する企業もある。

クルマやバイクのショックアブソーバなどを提供するKYBは、実は新幹線用セミアクティブサスペンションシステムやキャリパーブレーキ・踏面清掃装置、鉄道用ダンパ、車体間ダンパなども供給。「幅広い分野を手がけていることを伝えたい」という想いから、ブース内のキッズコーナーのモニターには、新幹線のイラストも飛び出してくる。

またいすゞ自動車は、「未来の配送をコンセプトに、宅配ネットワークを新たな視点で見直し、ワクワクするような未来の「運ぶ」を表現した」というデザインコンセプト FD-SI をワールドプレミア。ブース担当者に聞くと、デザインや構造という観点から、「鉄道関係者が観察する姿もあった」と担当者は話していた。

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もちろん、カーメーカーが打ち出すクルマの近未来も注目を集める。「次世代デザインが目指す、「エレガントで上質なスタイル」を描いたデザインビジョンモデル」というマツダの「VISION COUPE」は、美しい曲面と刀のような鋭さを兼ね合わせるつくり。

同社はこのコンセプトモデルについて「基本骨格は伸びやかな4ドアクーペとし、クルマらしい美しさ、マシンとしての性能の高さを感じさせるシルエットに。そのうえで、要素を削り落として「引き算の美学」を体現したシンプルなフォルム、ショルダー部のシャープな光、ボディサイドのリニアに変化し続ける光と影の移ろいを創り込み、その繊細な動きのコンビネーションによって、より自然な新しい生命感を表現」と伝えている。