まさに今夜、新宿 歌舞伎町で居酒屋革命が起きた!

現場は、靖国通り大ガードを左手にみて、歌舞伎町一番街を入ってすぐ。

漆黒の外壁に「やきとり魁(SAKIGAKE)」の文字。ここが、居酒屋革命が起きている現場。

ADVERTISEMENT

きょう11月22日のよるからオープンした、やきとり魁は、なにがイノベーティブなのか。さっそく店内に入ってみる。

まず、カウンター正面にどんと置かれたタブレット端末が、みたことない。

これ、実はiPad。自分がオーダーしたい品は、ぜんぶこのiPadをピピッとやって注文する。

すると、そのカウンターのおくで静かに待つ店員が注文した品の合計金額を伝えてくれて、会計。

イオンやイトーヨーカドーなどにあるフードコートと同じく、ブルブルふるえる呼び出しベルが渡される。

ブルブルブルブル……呼ばれた。注文した品ができたってことで、取りに行く。そして、かんぱーい。

空になった皿は、中央にあるダストステーション(返却台)に自分で片づけるという具合。

あらためてメニューをみなおしてまた驚愕!

とりあえず、プレミアムモルツを頼んで、かんぱーい。うわっ、うまっ!

へえ、なるほどねーなんてこぼしながら、あらためてメニューに目をやると、また驚く。安っ! こんな激安ラインナップだ。

◆やきとり
・大きいねぎま串 ¥120
・大きいもも串 ¥99
・つくね串 ¥99
・やげん軟骨串 ¥99
・皮串 ¥99
・ぼんじり串 ¥99
・レバー串 ¥99
・てっぽう串 ¥99
・タン串 ¥99
・カシラ串 ¥99
◆とりあえず
・鴨パッチョ ¥199
・煮込み ¥199
◆揚げ物
・究極の手羽揚げ ¥99
・名物!唐揚げ ¥250
◆食事
・やきとり丼 ¥250
・ぶっかけ煮込みTKG ¥250

客単価1000円という低価格で「熱々うまっ」を叩き出せる理由

この価格で、この熱々、このうまさ。なんでこんなことできるんだ?

この「やきとり魁」を手がけるのは、居酒屋「てけてけ」などで知られるユナイテッド&コレクティブ。その坂井英也代表は、11月21日のプレスプレビューで、こう伝えていた。

「深刻化する人手不足による人件費の高騰。異常気象や為替の影響からの原材料高。そして、活況の不動産市場のあおりを受けた家賃上昇……なかでも消費者の低価格志向は顕著」

「これらの四重苦に外食産業、特に居酒屋業界は若い世代のアルコール離れもあり、深刻な影響を受けている。これらの課題を一挙に解決するのが『居酒屋のファーストフード化』」

「やきとり魁は、未だかつてなかった、ファーストフード感覚で酒と料理を楽しめる店。ハンバーガーショップのようにレジカウンターで注文と商品の受け取りを行い、自分好みの席で過ごす」

そう。この低価格を実現させているカギは、居酒屋のファーストフード化による人件費削減。

「キャッシュオンデリバリー化による省力化や、iPadによるセルフオーダーシステム導入で、通常の居酒屋に比べて30%ほど人件費の削減に成功した」と!

客単価1000円なら、酒場デビューのハードルも下がる

11月21日のプレスプレビューでわかった。「これなら、『居酒屋にひとりで行ってみたい』といった女子や、『居酒屋デビューしたい』という20代前半の人たちも、すっごい入りやすい」と。

客単価が下がって、ファーストフードと同じようなオーダーで1杯やれるならば、居酒屋の敷居やハードルも下がる。

テーブルチャージやお通し代なし、キャッシュオンで1000円で居酒屋が体験できるなら、気軽に立ち寄れる。これはウケそう。

くやしいのは、酒好き中年が「どうせ味はその価格れべるでしょ」と思って、試してみると……これがほんとに熱々でう〜んまいっ。

―――新宿 歌舞伎町で起きている居酒屋革命。そのリアル初体験は、熱いうちにトライしてみて。