JR東海は、N700系3編成に対し、着雪防止対策を試行させ、同対策の最終仕様について検討。今後のN700S形式車両に反映させていく。

東海道新幹線は、降雪区間などで速度を落として運転する場合がある。

このスピードダウンは、車体に付着した雪が塊となって線路に落下し、バラストなどを跳ね上げて車両を破損させないため。

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そこでJR東海は今回、台車カバー形状の改良と、融雪ヒーター付フサギ板の取付けを試行(特許出願中)。

台車カバー形状の改良

台車カバー形状改良では、台車付近における風の流れのシミュレーション結果をもとに、台車下部の開口面積を最大限縮小。台車部へ流れ込む空気を抑えることで雪の舞い上がりによる着雪を低減させる。

融雪ヒーター付フサギ板の取付け

融雪ヒーター付フサギ板取付けでは、最も着雪が多いフサギ板を、同社独自開発の高出力着脱可能融雪ヒーター付フサギ板に変更、フサギ板表面温度を融雪に効果的な温度に保つことで着雪量を低減させる。

この2つの技術を試行し、N700S営業車は2020年度に投入する予定。