【私鉄に乗ろう 35】近江鉄道線 その9「万葉あかね線(八日市線)」
※2017年12月八日市駅で撮影
八日市駅から分岐して新八日市駅まではわずかに600m、直線距離はもっと近いと思われます。元は別の鉄道会社湖南鉄道の終点八日市口駅として1913年(大正2年)に開業しました。紆余曲折がありましたが1944年(昭和19年)近江鉄道に合併され、1946年(昭和21年)には八日市駅との間が接続されて開業しています。1922年(大正11年)に改築された木造駅舎は薄緑色なのですが写真には黒い木造建築が写っています。降りて確かめていないのでヨクわかりません。
駅名標。
太郎坊宮前駅予告票。
太郎坊宮前(たろぼうぐうまえ)駅。
駅名標。1913年(大正2年)湖南鉄道の太郎坊(たろぼう)駅として開業。1998年(平成10年)までは太郎坊駅でした。
市辺駅。
駅名標。1998年に改称された「たろぼうぐうまえ」が上書きされています。
平田駅。片線スルーではない線路の形が良いです。
近江八幡方面ホームから側線が出ている様に見えます。
駅名標。
カーブしながら駅になります。武佐駅。
ホーム自体は直線に近いですね。
八日市方面ホームにある駅舎と駅名標。駅舎は比較的新しい様ですが良い雰囲気。駅前の建物も瓦が美しいです。
この橋がヤヴァイのでしょうか。100mが20km/h制限です。
八日市駅から19分。11:34に近江八幡駅に到着します。米原駅を7:08発で出発してから4時間半。流石に還暦の爺には立ちっぱなしの前面展望撮影も限界です。
島式ホーム1面2線。巨大な跨線橋。右奥にJR東海道本線の近江八幡駅が見えます。
駅名標。1913年(大正2年)湖南鉄道の新八幡駅が開業。1919年(大正8年)近江八幡駅に改称されています。
近江鉄道は滋賀県で最も古い私鉄です。路線も長く、旧国鉄の不採算路線を引き継いだ第三セクターではありませんし、親会社が替わっても社名と社紋は創立以来変わっていません。何とも不思議な鉄道会社です。
2016年7月に貴生川から米原まで乗った時は、運転士さんが1人で、列車を走らせ、止め、全ての駅でドアを開閉し、乗客の切符を受け取り清算することを黙々と100分以上続けていて、米原駅に着いた時には、本当に心から”お疲れ様でした”とお伝えしました。運転台の横で延々と前面展望を小さなカメラで撮っている爺が鬱陶しかったとは思いますが、運転士さんは「これが、私の仕事ですから」と笑っていました。エライ!その時の運転士さんと車両、米原駅ホームです。
話を今年の12月に戻します。この日は、近江八幡からJRで京都に戻り、奈良線で東福寺、京阪電車に乗り換えて出町柳まで行って、初めて叡山電車に乗る予定です。しんどいけど楽しい鉄道旅はまだまだ続きます。
(写真・記事/住田至朗)