マツダ、アシストのデータベース仮想化ソリューション「Delphix」導入_開発用データプラットフォームに

2018.12.07

システム開発の現場で、意外と時間がかかり工期を長期化させてしまうのが、データ準備の待ち時間。

これを大幅に削減した事例が、あの国内自動車メーカーからみえてきた―――。

マツダは、開発用データプラットフォームに、アシストが提供するデータマネジメントソリューション「Delphix」(デルフィックス)を導入。

プロジェクト工期の大きな割合を占めるテスト工程の効率化で、リリースサイクルの短期化を実現させている。

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Delphix (開発元:Delphix Corp.)は、本番データベースの過去から現在にいたる、任意のタイミングのデータを瞬時に生成し、開発やテスト、品質保証、マイグレーション、レポーティングなどさまざまな目的で利用できるデータベース仮想化ソリューション。

本番データのコピーを瞬時に作成するというシンプルな製品で、本番データのコピーがかんたんに使えることで、さまざまな業務の効率が飛躍的に向上するという。

今回、マツダITソリューション本部は、アシストが提供する Delphix がかんたんかつ迅速にDBを複製、配布でき、任意の時点の「断面」の取得と、取得した「断面」への巻き戻しが行えることに着目。

テストデータ準備は、個別のローカルデータベースを作成する方法から、もととなるデータベースから複製機能で人数分作成・配布する方法に変更。

テストデータの作成は、データベースの特定のタイミングの「断面」を取得できるため、手作業でデータを作成・保管する時間が解消。

テスト実行時は、繰り返しテストやテストケース切り替えで、データの入れ替えが「断面」への巻き戻しでかんたんに行えるようになった。

同社は、これらの時間短縮効果をあわせ、大幅なテスト期間短縮を見込めた。

背景には、テスト工程の効率化がすすまない現実

こうしたデータマネジメントソリューションを導入する背景には、テスト工程の効率化がすすまない現実がある。

マツダは、設計からつくり込みの工程では、開発プロセスやルール整備、標準化、共通化など、ある程度の効率化のめどが立っていた。

いっぽうで、テスト工程の効率化は未着手。データ準備や複数開発者のテストによるデータベース(DB)更新の競合を回避するための調整に多大な工数がかかり、大きなボトルネックだった。

具体的には、テストデータ準備時、とくに単体テストでは同一DBを複数プログラムで利用するため、競合を回避させるために個別のローカルDBを活用し、各自DB環境を作成し、データを取り込む必要があった。

また、テストデータの取り込み待ち時間は、テストケースに応じて1日に何度も発生するため、無駄な時間が多く発生し、開発要員の多い大規模案件ほど、トータルの無駄時間がかさむという。

さらに、テストケースに応じたテストデータは、現行システムを熟知した担当者が、複数テーブル間のデータの整合性を考慮して作成し、データ取得や保管も手作業のため、多大な時間がかかっていた。

たとえば、テスト実行時は、最初のテストケースでデータ更新したあと、次のテストケースを実行する前にデータを手動で戻す必要があるなど、データの切り戻しが発生する。

こうした場合は、テストケース数に実行回数をかけたぶんの作業が発生するため、テスト全体でみると膨大な時間を要していた。

―――マツダITソリューション本部は今回、これら見込効果の事前検証を実施し、想定どおりの効果が得られたことから Delphix を導入。

国内流通のITシステムプロジェクトで Delphix の利用をスタートさせ、今後数年間にわたり実施されるレガシーシステムのモダナイゼーション(システム基盤刷新)プロジェクトでも活用していくという。

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TAGS テクノロジー マツダ


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