JR四国 事業開発部門の拡大で収益基盤を強化

宿泊事業の新展開として簡易宿泊所事業の最初の物件を京都市で始めます。その理由としてJR四国は以下の3点をあげています。

①旺盛なインバウンド需要により簡易宿所事業が活性化している京都市で展開することにより、比較的安定した収益を見込むことができる
②簡易宿所事業の先進地である京都市で事業ノウハウ取得に努め、四国での展開の足掛かりとする
③多くの外国人が訪れる京都の物件と、今後計画する四国での同種施設との連携により、四国へのインバウンド誘客増を目指す

施設概要

①施設名称
「4S STAY 京都九条」 ※呼称「ふぉーすすてい きょうとくじょう」

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②所在地
京都市南区東九条北松ノ木町33-2。駅まで歩いていける交通至便な立地で、京都駅 徒歩15分、東福寺駅 徒歩7分です。

③構造・規模
京町屋風・木造2階建を3棟、一棟貸しタイプで3組が宿泊できます。各棟5名程度を想定しています。※トップ画像参照

④施設の特徴
京都市でも少数である、新築の京町屋風一棟貸タイプ。プライベートで独特の趣のある中庭を設けます。随所に四国の工芸品等を用いて、京都風の中でさりげなく四国文化の発信を行います。例えば、大谷焼の一輪挿し、砥部焼の急須・湯飲み、今治タオル、高知産檜風呂椅子等を想定しています。

⑤運営方式
JR四国が旅館業法の簡易宿泊営業許可を取得。京都市より旅館業施設計画承認通知書受領済み、建物完成後の1月末に最終許可申請の予定です。
JR四国が建物所有者として、京都市で簡易宿所運営実績がある(株)UP DATE ASIA(アップ デイト エイジア)に建物賃貸し、同社が運営を行います。
なお、(株)UP DATE ASIAは京都市内でこの物件以外にも4棟の運営を手掛けています。これらの施設とも連携し運営や四国の情報発信を行う予定です。

⑥開業予定
4月中旬、宿泊予約受付は3月上旬の予定。詳細が決定次第告知します。

⑦JR四国の定めるブランドコンセプト
・四国の魅力を伝える宿とします。
・ホテル並みの安心感と清潔さ、おもてなしのサービスを旅行者に提供します。
・4Sは 四国4県の4と、四国の頭文字のSの意味があります。同時に、ホテル並みの安心感と清潔さ、おもてなしのサービスを旅行者に提供するとの意味があります。

Safety … 安全
Support … 支える
Satisfaction … 満足
Spic-and-span … 清潔な

・ブランドネームについては、海外の予約サイトが漢字表記できない可能性があることから、ローマ字及び数字を使用した表現としました。
・ロゴマークは、四国と本州を繋ぐ「橋」をキーオブジェクトとして、四国の「S」に4県のイメージカラーをあしらい、4S STAY の文字にはコーポレートカラーを使用しました。
・京都や四国で簡易宿所を展開していく共通のブランドネームとして使用します。

古い京町屋を使用した外人バックパッカー向け簡易宿泊施設に宿泊した経験があります。スゴク安くて便利な場所にありました。ただし極度に狭くて共同シャワー・共同トイレ。説明書きが全部英語で面白かったし、周囲には欧米系のバックパッカーしか居なくて、何処か日本ではない場所にいる気分でした。

JR四国の簡易宿泊所、興味深い試みです。合理的で無味乾燥なビジネスホテルでは味わえない経験ができそうです。