3両の量産先行車が 2月から試験・検証作業 2019〜2020年度に量産車合計63両を導入予定

旧国鉄以来長年非電化路線で活躍してきたキハ40系を置き換える目的で新造されたのがGV-E400系です。JR東日本に継承されたキハ40系は219両、その後小型で強力なキハ100系・110系が登場したことで非力なキハ40系は平坦な線区を中心に運行されてきました。しかし製造から40年近くになり老朽化も進行し、いよいよ満を持して後身が登場しました。

何よりもGV-E400系は電車です

架線から集電する代わりにGV-E400系は自ら発電して走る電車です。それは、JR東日本が大量に保有する電車からの技術的なフィードバックやメンテナンスの合理化が共有されるという大きなメリットがあります。また、その事で更なる安全安定輸送とクオリティーの高いサービスの提供が目されています。GV-E400系の最高運転速度は100km/hです。

両運転台の「GV-E400-1」はトイレ付で定員99名、2両編成(片運転台)「GV-E401-1(トイレ付/111名) / GV-E402-1(トイレ無し/121名)」で、車体は川崎重工製のステンレスです。

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外寸は、全長19.5m x 全幅2.8m x 全高3.64m。キハ40系よりも、1.8m短く、13cm狭く、41cm低く、ややコンパクトですが、定員はGV-E400-1で+3名と遜色ありません。

乗降ドアは片側に2箇所で半自動機能付となっています。八角形のマスクがちょっとユニークな外観はモダンでシンプルです。

車内は明るいピンク系で統一されています。ロングシートと、クロスシートは4人掛けと2人掛けの対面座席、キハ40系に比べ180mmシート間隔が広くなっています。

優先座席付近は床も色分けされています。

トイレは電動車いすに対応したものとなっています。

キハ40系が活躍する新潟地区の羽越本線新津〜酒田、信越本線新津〜新潟、米坂線、磐越西線会津若松〜新津に2019年度、秋田地区の津軽線、五能線、奥羽本線秋田〜東能代・弘前〜靑森に2020年度にGV-E400が19両、GV-E401ー402の2両編成が22編成(44両)導入される予定です。

電化されている羽越本線などでも、キハ40系の普通列車にしばしば乗りました。新型のGV-E400系ならば、村上〜間島間のデッドセクションも問題ありませんね。大きくてノイジーで非力なキハ40系は長年乗ってきたので愛着もありますが、GV-E400系にも早く乗ってみたいものです。