川崎重工業でつくられた新型電気式気動車 GV-E400系の量産先行車が、納入先であるJR東日本 新潟支社に到着した。

GV-E400系は、非電化区間を電気モーターで走行する電車(電気式気動車)。走行用バッテリーは搭載せず、車載ディーゼルエンジンで発電し、その電力で(蓄電せず)モーターを駆動させる。

このディーゼルエンジンを起動させるセルモーターを回すためや、非常用としてのバッテリーは積んでいる。

2月から量産先行車で試運転・乗務員訓練

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今回、川崎重工から引き渡されたGV-E400系量産先行車は、2両編成1本、1両1本の3両。2月から各種試験、検証を実施後、乗務員の運転訓練や車両メンテナンスの教育訓練を行う。

量産車は今後、新潟地区に2019年度までに投入。1979年に登場したキハ40系を置き換える。

運用区間は羽越線(新津~酒田)、信越線(新津~新潟)、米坂線(米沢~坂町)、磐越西線(会津若松~新津)。

軽量でコンパクト、国鉄形車両キハ40系を置き換え

電車のメンテナンス技術や整備・保守と共有できる GV-E400系。キハ40系の登場から40年のときを経て現れた GV-E400系は、キハ40系よりも全長・全幅・全高ともサイズダウンしているのに、定員は増えている。

また、裾絞りの鋼製拡幅車体だったキハ40系に対し、GV-E400系はスクエアな垂直立ち側面を持つステンレス製車体に。小さい客室窓や無骨な表情が、雪国の次世代通勤車両を想わせる。

GV-E400系量産先行車 フォトライブラリー