ホームドアなどの鉄道分野の機材も手がける三菱重工交通機器エンジニアリングが、国内初の小型機対応ロングPBB(旅客搭乗橋、Passenger Boarding Bridge)を宮崎空港に納入した。

ボンバルディアDHC8-400や、CRJ-200、CRJ-700 などの小型機は、客室乗降ドアの客室側(内側)に階段がつくタイプ。床側についたヒンジを軸にドアがパタンと倒れる。

搭乗客は、この階段を降りて、地面を歩いて到着ゲートへ向かっていた。雨や風の日も。

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宮崎空港ビルは、7年前にPBBの先端にエスカレーターやエレベーターを設置することも検討した。

それでは根本的な解決にならないということで、5年前に三菱重工に発注。

三菱重工交通機器エンジニアリングは、DHC8-400などの客室乗降ドア階段部分に、ピタッと合う旋回式渡り板を開発。

さらに、床の高さが最も低いDHC8-400にもピタッと合うように、PBB規定条件(傾斜角度など)をクリアすべく、緩やかなトンネル傾斜をキープ。

全機種に接続できるようヘッド構造、昇降装置、走行装置、トンネル部などの設計を総合的に見直し完成させた。

プロ野球キャンプでにぎわう宮崎――。

宮崎空港を経由するときは、世界初ともいわれるこの小型機対応ロングPBB(旅客搭乗橋)のスゴさを感じてみて。