線路設備モニタリングデータにAI活用、理化学研究所とJR東日本が共同研究
理化学研究所とJR東日本は、理研 革新知能統合研究センター(AIP)内で「線路設備モニタリングデータへの人工知能利活用」に関する共同研究をはじめる。
今回の共同研究で、線路設備モニタリング装置から得られたビッグデータに対して AI(人工知能技術)を活用し、さらに効果的なメンテナンス手法を構築。AI人材の育成を推進させる。
共同研究テーマは、線路状態の将来予測、画像判定機能の支援、線路の修繕計画の提案の3テーマ。
◆線路状態の将来予測
モニタリング装置から得られた線路のゆがみに関する時系列データに対し、将来予測モデルを構築。メンテナンスレベルの向上させる。
◆画像判定機能の支援
線路設備モニタリングでは、モニタリング装置から得られた画像をもとに、軌道材料の異常の有無を自動判別している。共同研究では、AIを活用することで、異常を自動検知できる軌道材料種別の拡大を図る。画像確認者の目視による確認作業の負担を軽減させる。
◆線路の修繕計画の提案
AIにより線路の修繕計画を支援するモデルを構築。効率的に最適な修繕計画が立てられるようになる。